岩手ふるさと巡り
遠野から三陸海岸へ(2007年4月28日〜30日 )

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早朝に東北道の水沢インターで降りて、岩手県の北上川にある北上展勝地へ向かう。
まだ時期的に早いかもしれないが見てみようと思った。
着くと満開の桜が目に入る。ちょうどよかったみたいだ。


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北上川沿いに2キロにわたる桜並木がきれいだ。
桜のトンネルの下をのんびりと歩く。スイセンなどの花もきれい。
GWなので川の上には鯉のぼりが泳ぐ。
桜並木を折り返して、春の気分を満喫した朝散歩を終了。


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気持ちいい青空の下、R107で前から訪れてみたかった遠野に向けて走る。
どうやら桜はまだ早いみたいだ。他の場所は満開だから意外な気もする。
それほど標高が高いとは思えないけど、山に囲まれた盆地だからだろうか。
遠野物語で知られる民話の里は、昔ながらの日本の田舎。


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まずは遠野の町から少し離れたところにある続石を見てみる。
二つ並んだ石の上に巨大な石が乗っていて圧巻。
遠野物語では武蔵坊弁慶が乗せたという伝説がある。
だからか弁慶の昼寝場もあった。

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次は町に入り、遠野駅に寄ってから「とおの昔話村」へ。
柳田國男が宿泊した宿を移築復元して懐かしい雰囲気。
遠野の昔話を上映する物語蔵などもある。


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とおの昔話村の前には遠野物産館があり、遠野の語り部による昔話を聞くことできた。
河童や雪女などの昔話を、語り部のおばあちゃんがしてくれた。
方言なので分からないところもあるけど、童心に帰った気分にしてくれる。
昔話の最後には必ず「どんどはれ」と言うのだけど、おしまいという意味なんだって。
関東でいう「めでたしめでたし」なんだね。これは地方によって言い方が違うらしい。
どんどはれの言い方が可愛いので耳に残ってしまった。


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そのあと南部神社の脇にあるなべくら展望台から遠野の町並みを見渡す。
山々の向こうには雪がかかる早池峰山が見える。


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よしのやという蕎麦屋で「ひつこそば」を食べてみた。
遠野地方の農家で使っていた弁当箱(ひつこ)に盛られていたのが由来らしい。
三段もあるひつこがすごい。
でも卵と鶏、シイタケ、ネギなどの薬味もあるから飽きなくてペロリと完食。
手打ちでコシがある田舎蕎麦が好みだった。


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町から少し離れたところにあるカッパ淵 へ行ってみる。
カッパ淵は澄んだ水が流れる小川だということだったけど、お世辞抜きにもきれいとは思えない。
これも観光地化された現代なのだろうか。
でもカッパ伝説は遠野の代表的な昔話だしね。


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手前にある常堅寺境内のカッパ狛犬が遠野らしい。
ちゃんと頭にお皿があって、小銭の賽銭入れになっていた。


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あと山口の水車小屋が昔ながらの遠野の風景だった。
現役の水車でちゃんと稼動している。
他にもたくさん見るところがある遠野だけど、今回はこれだけで離れることに。
できれば次は夏の緑あふれる時期に来よう。


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R340で山の中を過ぎて、閉伊川沿いのR106を気持ちよく駆け抜ける。
交通量も少なく天気がいいから最高の気分。
夜中の東北道を北上していたときは寒さで震えていたのが嘘のよう。
昼間は気温が上がって快適だ。


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時間も早いし、天気がいいので三陸海岸の宮古まで行くことにした。
有名な浄土ヶ浜は人がたくさん来ている。
ここまで来たら見る価値のある景観だと思う。
ただ駐車場から歩かなければいけない。
バスだけがすぐ近くまで乗り入れていたけど。

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さあ、もう夕方近くなのでキャンプ場へ行こう。
本当は宮古の魚市場へ寄りたかったけどあきらめる。
せっかく三陸まで来ているのに…


R45で重茂半島の近くまで来たら大きな温泉施設の宮古湾温泉があったので入ることに。
なにせここらへんは温泉がないので貴重だ。

温泉で汗を流したら、重茂半島の入口の県道41号へ。
海岸沿いから内陸に入ると細い山道が続く。
距離があるので時間もかかる。暗くなってからだと怖そう。
どんな秘境に行くんだろうと思っていると集落が出現。
新しい家が多いので意外な気がした。


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そしてようやく本州最東端にある姉吉キャンプ場に到着。
なんとか明るいうちの着けてホッとした。
こんな奥にあるというのに、きれいなキャンプ場で300円と安いので言うことなし。
炊事場やトイレがきれいなのが驚き。
このキャンプ場は地元の子供たちの遊び場になっていた。

テントを設営したら、ビールで岩手県に乾杯。
一睡もしないで来たので疲れも出てきて、9時前には寝ることにした。

(初日の走行距離は約750キロ)

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