朝起きてテレビの天気予報を見ると、沖縄は曇りのち晴れ。
今日は天気によって何をするか決めようと思っていた。
晴れるなら離島に行きたかった。
なので日帰りで行ける渡嘉敷島に決めた。
どうやら高速船はドッグ入りしているので、フェリーで行くしかない。
時間はあるので、ゆっくり宿を出る。
美栄橋駅近くに大きな本屋ができていたので驚いた。
とまりんのフェリー乗り場までは、なるべく日陰を選んで歩く。
まだ時間もあったので、おかずたくさんの激安弁当で朝飯。
やはり朝はポークたまごが一番だなあ。
フェリーとかしきに乗り込んで、中の部屋は冷房ガンガンなので外のイスを確保。
10時にとまりんを出港。海の彼方はどこまでも青空でうれしい。
この陽気は完全に真夏だよ。
実はあとから知ったんだけど、ちょうどこの日が沖縄の梅雨明けだったらしい。
さすがにこの天気じゃ、気象庁も認めないわけにいかないんだろうね。
とっくに八重山や宮古は梅雨明け状態だったようだし。
約70分の船旅で慶良間諸島の渡嘉敷島に着く。
慶良間は阿嘉島に続いて二度目。
渡嘉敷港に着くと、山が多い島だとわかる。
歩いてまわるのが大変なので、レンタルバイクを借りることにした。
まず集落を抜けて、港が見える丘展望台へ行ってみる。
急な坂道を駆け上っていくと展望台がある。
たったいま着いたばかりのフェリーがよく見える。
このまま舗装された久比里原林道をずっと走ると、阿波連集落のほうへ出た。
さらに島の最南端に行けそうだが、時間が心配なので無理はしないことにした。
集落へ行く途中の坂道から見た阿波連ビーチがきれいだ。
やはり夏の離島の海は格別だ。
阿波連集落はビーチのそばということもあり、観光客向けの民宿が多い。
昔ながらの赤瓦の民家が少なくて今風の建物が中心。
阿波連ビーチは思ったより人が多くなくて落ち着ける感じ。
やはり梅雨明けがハッキリしなかったからかな。
夏休みシーズンになるとすごい賑わいを見せるらしい。
真っ白なビーチを歩いていくと、大きな岩穴があり、味わいある風景だ。
この先に階段があり、展望台へ行けるようだ。
展望台からは阿波連ビーチがよく見える。
反対側には慶良間の阿嘉島や座間味島が近い。
阿波連ビーチに入ろうか考えたが、とりあえずもう一つのビーチへ行ってみることにした。
バイクで10分くらいだけど、坂があるので歩くには大変そうだ。
トカシクビーチも、とてもきれいだ。
こちらのほうが人が少なくて静か。
ただダイビングかシュノーケルツアーかと思われるレジャーボートが目立つ。
このビーチでシュノーケルをしてみることに。
晴れた場合のために持ってきていたシュノーケルセットが使えてうれしい。
とにかく白い砂が続くので海水浴には抜群だ。
魚もそこそこ泳いでいる。
ただ珊瑚が見あたらないので沖のほうまで行ってみる。
かなり泳ぐと、ようやく珊瑚があった。
ハマクマノミがいたので満足することにした。
ここはウミガメが見られるとのことだったけど、短い時間で探すのは無理そう。
やはり泊まりでないとシュノーケルは楽しめないと実感。
どうしても時間が気になってしまうし、たくさんのポイントに行けない。
せっかくならトカシクビーチそばの広い公園みたいな広場で昼寝をしたかった。
緑が多くて木陰だらけで、ゆっくりできそうな雰囲気だった。
トカシクビーチには無料で使える水場がなかったので、また阿波連ビーチまで戻る。
キャンプ場の安いシャワーでさっぱりしたら、時間的にはちょうどいいかも。
阿波連ビーチにも入りたかったけど仕方ない。
この快晴の景色を見られただけでも満足しないと。
やたら猫が多い阿波連の集落を出発して、またフェリー乗り場のある渡嘉敷集落まで戻る。
まだ時間に余裕がありそうなので、北にある展望台も行ってみる。
急な坂を上っていくと、青年の家を過ぎて赤間山西展望台があった。
ここから慶良間の島々がよく見える。
今度は赤間山東展望台へ移動。
こちらは無人島と水平線が見えるのみ。
誰もいないので静かだ。風の音が響くだけ。
ビーチは日帰りの人も多いけど、それ以外では本当に静か。
この渡嘉敷島は戦時中は激戦地になった島。
集団自決跡地などがあり、美しい海の裏では悲しい過去が眠っている。
最後にどうしても寄っておきたかった。
ちょうど数日前、慰霊の日だったので余計に。
集団自決だなんて胸が苦しくなるほど悲しすぎる。
記念碑の白玉の塔の詩が深くて考えさせられる。
あまりに鮮やかな青空だけに、逆に重い空間になっているような気がした。
美しい海の裏では悲しい過去が眠っている。
最後に手を合わせてから戻ることに。
レンタルバイクを返して渡嘉敷港へ。
フェリーは座るところがないほど混んでいる。
仕方ないので通路に座ってオリオンで落ち着く。
夏が始まった、渡嘉敷島。
日帰りだったけど、快晴で短い時間ながら楽しめた。
今度は泊まりで来たいよ。
そしてまた70分の船旅で那覇のとまりんに戻ってきた。
完全に夏の雲だ。暑いはず。
最後にタコライスを食べてから、那覇空港から離れた。
ちょうど梅雨が明けてくれたおかげで、二日間の短い旅でも思いっきり楽しめた。
一気に日焼けしてしまったけど、うちなーのパワーをもらって元気になれた。