以前、御嶽山には木曽側の田ノ原から王滝口コースで登ったことがあった。
でも今回は岐阜県の飛騨側から、どうしても登ってみたかった。
岐阜側からだと御嶽山はこういう形に見える。
岐阜の濁河温泉を出発して、摩利支天山などを越えてから最高峰の剣ヶ峰まで登ることになる。
ちなみに木曽の開田高原から見ると台形の大きな山。
どちらかというと御嶽山はこちらからのほうが馴染みがある。
反対側からだと違う山みたいに感じる。
王滝口コースだと剣ヶ峰に登って終わりという印象。
剣ヶ峰からお池巡りをすると頂上から先が長くなってしまうので日帰りは無理。
なので今回はお池巡りをしたくて、岐阜の濁河温泉側から登ることにした。
濁河温泉の周辺でキャンプをしたかったが、いつもの開田高原キャンプ場だと遠くなってしまう。
そのため近くにある胡桃島キャンプ場へ。
さすがにこの季節はキャンプする物好きはいないみたい。
ここで標高1850メートルあるので冷え込みがすごいよう。
キャンプ場の管理人さんにキャンプ使用料金で小屋を使わせてもらえることに。
しかもストーブまで使わせてもらって助かる。
やはりというか10月にもなると夜はかなり寒かった。
最初は濁河温泉の奥にある登山口から登る予定だった。
しかし胡桃島キャンプ場にも登山口があることが分かった。
途中で濁河口コースと合流するようだ。
濁河温泉の登山口も小さな感じだけど、ここは本当に寂しいような小さな登山口。
ということでかなり寒い5時半くらいに出発。
ずっと薄暗い原生林の中を登っていく。
ほとんど使う人がいないんじゃないかと思うくらい廃道みたいな登山道。
木の根っこだらけだし、岩や朽ちた木道はコケで滑るので歩きにくい。
なんだか熊が出そうな雰囲気で逆に緊張感が高まる。
やっと濁河口コースと合流したときはホッとした。
合流してすぐのぞき岩という避難小屋に着いた。
ここまで1時間半かかったので小休憩。
体力的より精神的に疲れる登山道だった。
のぞき岩の避難小屋は壊れたような小屋で使用しているか不明だった。
それよりどれがのぞき岩か不明。
ここからは木道など整備された登山道を登っていくので安心。
本当ならば濁河口から登るほうが楽だと実感。
八合目にあたるお助け水に着いたけど、水はないようなので通り過ぎる。
だんだんと岩場の登りになってくる。
ようやく森林限界になり視界が開けた。
目の前には御嶽山だあと思っていたら、迫力ある摩利支天山だった。
途中には雷鳥岩なるものがあった。
しかし残念ながら雷鳥は見かけなかった。
もう摩利支天山が目の前。
ようやく飛騨頂上の五ノ池小屋に着いた。
御嶽山の山小屋でまだ開いているのはここだけのようだった。
五ノ池小屋も連休最後の今日で終わりとのこと。
ここまで3時間かかった。
五ノ池小屋の前で休憩しながら見る摩利支天山が迫ってくるようだ。
小さいながら五ノ池が味を出している。
どうやら水が少ない時期みたい。
大きめの三ノ池を見に行ってみると、神秘的な美しさだった。
御嶽山の池で一番深いそう。
こうやって池を見ながら登っていけるのが、こちらの登山道のいいところ。
岩場をどんどん登っていく。
すると見晴らしのいい白竜避難小屋に出た。
石碑や像がたくさんあり、信仰の山らしさを実感できる。
白竜避難小屋あたりから剣ヶ峰と賽の河原がよく見える。
賽の河原へ下ってみると石像が印象的。
また登りになると大きな二ノ池新館があったけど、今年の営業は終わっていた。
それほど危険箇所がないので登りやすい。
振り返ると二ノ池新館の大きさが分かる。