山の頂と川の源へ 〜四国〜
愛媛の石鎚山から高知の四万十川へ

さすがに疲れがあったので起きるのが遅くなってしまった。
まあ、急いでも仕方ないので、ゆっくりコーヒーを入れてから朝食を作る。
曇っていたけど、のんびりとテントを撤収していると晴れ間が出てきた。

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出発する前に面河渓をじっくり見ていくことにする。
石鎚山の斜面が大きく崩れたカルデラに流れる面河川がとにかくきれいだ。

そしてキャンプ場の前の面河川に降りてみると、爽やかで気持ちいい。
こんなに水が澄んでいるのが四国らしい。水が透明で冷たい。
時間の流れが止まっているような感じがした。

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せっかくなので上流のほうまで散歩してみる。
しばらく歩いていくと面河第二野営場があった。
キャンプしたのが第一で、第二は奥にあり静かだ。
ここは完全に登山者用のキャンプ場といった感じ。

少し歩くと石鎚山の登山口があった。
ここからの面河渓ルートから登ると完全に一日がかりになりそうだ。

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面河川沿いの奥までいくと、突き当たりになり虎ヶ滝があった。
往復1時間くらいで、ちょうどいい散策コースといった感じだった。

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また戻って、ようやく10時過ぎに今日の出発だ。
最後に入り口付近をよく見てから離れることにした。

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R494をしばらく気持ちよく走る。
しかし昨日、ずっと高速を走っていたら、右の手のひらに三つの水ぶくれのマメができてしまった。
今朝、水を抜いたんだけど、アクセルを握ると痛くて仕方ない。
前にも同じことがあったので、Wでの長距離走は振動の影響が痛いかも。

県道12号の途中に奇岩がある古岩屋があったので寄ってみる。
その中の岩肌に一本彫刻像の不動明王があるので驚いた。
よくあんな高いところに入れたなと感心して手を合わせてしまった。

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のんびり走りながらR33の道の駅みかわで昼休憩。
アマゴの塩焼き定食がおいしかった。
やっぱり高知に来たからにはアイスクリンだね。

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昨日のキャンプ場は圏外だったので、携帯で天気予報を見ていたら驚きのニュースが目に飛び込んできた。
2009年5月2日、忌野清志郎死去。
詳しいことがわからず頭の中が真っ白。
昔から好きでライブも行っていたからショックが大きい。
とりあえず考えていても何も始まらないので出発する。

天気も曇り空。どこへ行くか迷ったが、場所的に四国カルストへ寄り道。
本当は晴れていれば行くつもりだったんだけど。
R440は片側一車線の広いところもあるが、まだまだ四国ならではの細い国道が続く。
やがて四国カルストに着いたので、まず姫鶴平に寄ってみる。
変わらない風景が広がっていた。風があり肌寒い。
それでもキャンプしている人がいる。

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天気はよくないけど、観光名所だから人が多い。
なんだか気分が乗らないので見るだけ見たら先へ進むことにした。
集中できていないので思いっきりバカらしく道に迷ってしまった。

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かなり時間をロスしてR197に出て、近くのキャンプ場に行ってみる。
四国カルストに近くて隣が温泉施設のためか、ものすごく混んでいた。
今夜は静かにキャンプしたくなったので迷ったが、キャンプ場の親父さんが上にもサイトがあるからと強引に決められてしまった。
料金を払ったあと、上のサイトを見るとすでにいっぱいでテントを設営するスペースがない。
なんだか後悔の気持ちが強くなってきた。
仕方なく下のテントだらけの公園みたいなサイトの端のスペースに決めた。
というより本当に公園のようで、炊事場がなく公園にあるような水道があるだけだった。

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暗くならないうちに隣の温泉に入りにいって汗を流す。やはり温泉はいいね。
サイトではほとんどがライダーなので、本来なら話しかけて飲みたかった。
しかしそういう気分でなくなったため、静かに食事してテントに入ってしまった。
どうもタイミングが悪い。人と話したいときは誰もいないし、一人で静かにしたいときは激混みだし。
この夜はブルーな気持ちでiPodで、RCサクセションを聞きながら眠りにつくことにした。



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