下山は白馬大池へ降りて、栂池高原へ向かうことにした。
振り返ると白馬岳の山頂が立派な姿だ。
すると急にライチョウが現れたのでビックリ。
そんな簡単に見ることはできないと思っていたのだ。
ひょこひょこ歩く姿がかわいいねえ。
こちらのルートも楽しみにしていたんだけど、だんだんとガスってきてしまった。
やはり標高のある夏山は気温が上がるとガスに包まれるなあ。
景色を楽しむ感じじゃないけど、かえって涼しくなって助かるけど。
三国境から小蓮華山もガスがかかって景色がよくわからない。
まあ、花を楽しみながら進むしかない。
そして白馬大池に着いて休憩。
ここにはテントがたくさん設営されている。
本当はこの池越しの白馬岳を見たかったんだけど。
すべてを完璧に望むのは贅沢だね。
乗鞍岳もガスの中でよく分からず通過。
ただよかったのはライチョウを全部で4羽も見ることができた。
こんなに気軽に登山道を横切るとは思わなかった。
このルートは大きな岩場が多いし、アップダウンが続くので疲れが溜まってくる。
かなり下ってきたので、あと少しだなと思っていたら急に雪で白一面になった。
ガスっていて先が見えないので軽アイゼンを付けるか迷う。
ちょうど下から登ってきた人に聞くと、かなり距離で雪があるらしい。
仕方ないので軽アイゼンを付けて歩き出すと、ずっと先まで雪の急斜面だ。
途中からロープがあったので、伝わっていくと早く降りることができる。
もう写真を撮る余裕がなくなってきた。
やっと雪が終わったと思うと、また雪で埋もれている。
最後の最後で時間がかかってしまった。
やっと登山道が終わったときはホッとした。
かなり時間がかかっていたので、とにかくロープウェイの最終が心配だ。
なんとか最終前の5時には乗ることができて一安心。
ロープウェイに乗れないと、ここの山小屋に泊まるしかないので助かった。
かなりの人が下山していたけど、間に合わない人も多いんじゃなかろうか。
ゴンドラリフトに乗り継いで、やっと栂池高原に着いたときは、すでに5時半。
白馬駅へのバスが5時で終わっている。
計算では4時にはバスに乗って、駅で乗り継いで猿倉へ戻るつもりだった。
やはり休憩を取りすぎたのが原因だわ。
もう仕方ないし、5500円かかるけどタクシーを使うしかない。
タクシーだと相乗りすると安くすむんだけど、帰りだとそんな人がいないし。
タクシーに乗っている間に運転手のおじさんにいろいろと話を聞いた。
猿倉から登山する人は専用の駐車場があるらしい。
そこにはタクシーに相乗りやバスで行ったほうが、帰りも便利で安くなるみたい。
日帰りで猿倉から山頂を越えて栂池高原まで登山した人を乗せたのは二人目だと驚いていた。
どうやらこのルートは一泊二日が当たり前のようだ。
日帰りなら猿倉から登って、また同じルートで戻るのが楽だった。
でもそうするとライチョウを見られなかったので後悔はないけど。
猿倉へ着く前にメーターを切ってくれて、500円安くなったので感謝。
最後は予定外の出費があったけど、満足して登山終了となった。
買い出しをしてキャンプ場へ戻るとテントが増えている。
とりあえず温泉に入りたいので、キャンプ場のそばにある倉下の湯へ歩いていく。
ここの半露天の温泉がよかった。
思ったより足の痛みもないし、時間がかかったわりには疲れもそれほどでないかも。
さっぱりしたらキャンプ場へ戻って、焚き火をしながらビールだ。
もう面倒なのでインスタントのカレーだけど、これがいつもよりうまい。
夜空を見上げると満点の星空がきれいだった。
ぐるぐる〜っと睡魔が襲ってきて早めに夢の中へ。
翌朝も快晴。しかも白馬岳がはっきりと見える。
考えてみれば、あんなところまで登ったんだよなあ。
キャンプ場の隣の駐車場みたいな広場で、気球があがっていたので気になって見に行く。
どうやら観光用の気球体験みたい。
気球は飛んでいかないようロープで結ばれていて、高く上がらないようになっていた。
有料だけど待っている人がいるので人気のようだった。
それにしても白馬岳をバックに絵になるわ。
のんびりとコーヒーと朝食のあとは日陰でのんびり過ごす。
でも日差しが強くなってきて、太陽の下はもう暑い。
汗だくになりながらテントを撤収して、連泊したキャンプ場を出発。
最後に白馬岳をよく見ながらWで気持ちよく走る。
せっかくなのでジャンプ台に寄ってみる。
前にも来たことがあるけど、夏でもジャンプの練習をしている。
雪がないと何だか恐そうだけどね。
さあ、あとは来たルートで帰るだけ。
寄り道もしたかったけど、朝をのんびりしてしまったのでやめる。
でも最後に温泉に入りたかったから、大町温泉の薬師の湯に寄ってさっぱりする。
そして夏の信州を快適に走って中央道の豊科インターへ向かった。
白馬岳は以前にも連休で計画したことがあった。
でも天候が悪くてあきらめたので、今回ようやく実現できた。
残雪のある夏の北アルプスを満喫できて楽しめた。
しかし腕の日焼けがすごいので、夏山の日差しは注意しなくては。