憧れの山だった富山県の剱岳を登ることにした。
いくつか北アルプスの山々を登ってきて、ようやく少しだけど自信がついてきた。
剱岳へ行くためには扇沢から室堂まで、トロリーバスやロープウェイなど細かく乗り継がなくてはいけない。
そのため早朝に長野県側の扇沢駅からトロリーバスに乗車。
さすが夏休み時期のため何台か待って乗れた。
電気が動力のバスなので、電車のようにトンネルを走って黒部ダムの駅へ。
この駅からの通路がひんやりとして気持ちいい。
黒部ダムからは立山がよく見えて気持ちが高揚してくる。
登山者より観光客のほうが多いねえ。
黒部ダム工事殉職者記念碑が印象的。
ものすごい労力でこのダムが完成したことに感謝。
せっかく黒部ダムに来ているので展望台から放水を見ておくことに。
虹も出ていて迫力満点。
立山を眺めて次へ移動。
黒部湖駅からはケーブルカーで斜面を登って黒部平に。
黒部平まで来ると立山が近い。
立山ロープウェイが順番待ちで時間があったので、白海老かき揚げを食べた。
すでにカマボコには立山の文字が入っている。
そしてようやく立山ロープウェイで室堂駅に到着。
扇沢から室堂まで乗り継ぎの待ち時間を含めて2時間かかった。
すでに2450メートルあるんだ。
楽に来ることができるから観光客も多いはずだ。
まずは立山連峰に挨拶。
剱岳のあとに登るつもりなので後の楽しみだ。
とりあえず立山玉殿の涌水を汲んでおくことに。
さあ、室堂から歩き出して、きれいな火口湖のみくりが池へ。
ここらは遊歩道なので景色を楽しみながら散歩感覚。
さっそくライチョウを見ることができたのでうれしい。
正面に別山乗越と思われる山が見えてきた。
あの山の向こうに剱岳があるんだ。
ということは、まだまだ遠い道のりか。
下には雷鳥平キャンプ場がよく見える。
地獄谷だけどきれいな光景。
雷鳥平キャンプ場の中を通って別山乗越を目差す。
このキャンプ場もいい感じだ。
まだ余裕があるので、室堂から雷鳥平キャンプ場までゆっくり歩いて1時間。
ここからが急な登りになるので気を引き締めることに。
今回はテント持参のためザックの重さでペースが遅く汗だらだら。
あとから思えば、この登りが一番きつかった。
それでも途中には果穂になったチングルマが疲れを癒してくれた。
雷鳥平キャンプ場から2時間かかって別山乗越の剱御前小屋に着いた。
しかしガスがあっという間に上がってきてしまい真っ白状態。
夏場の昼過ぎは仕方ないかな。
あとは下っていくと剱沢のテン場に到着。
剱岳へはこのテン場をベースにして登ることに決めた。
たくさんのテントの花が咲いて明日が楽しみだ。
この日の午後はガスに包まれていたけど、ときどき剱岳の姿が見えた。