山登り 〜鳥海山〜
山形県北部の鳥海山へ(2007年9月22〜24日)
早く寝てしまったので、まだ暗い3時くらいには目が覚めてしまった。
外に出てみると雨も上がり、暖かい風が吹いていた。
空を見ると雲の切れ目から星も見えている。
朝の様子をみてから登山するか決めようと思っていたのだ。
これなら天気も大丈夫だろう。キャンプ場に連泊決定だ。

準備をして5時過ぎにキャンプ場を出発。
鳥海ブルーラインを山形のほうから入って走る。
さすがに早朝なので、標高が上がってくると冷えてくる。


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やがて五合目にあたる吹浦口の大平登山口に到着。
鳥海山には登山口がいくつかあるが、歴史的に古い大平から登ることに決めた。
ここはパーキングも小さく、あまり人気がなさそうだ。
どうしても展望台のある鉾立登山口のほうが駐車場も広く人気があるみたい。


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大平登山口からスタート

用意をしたら6時くらいに登山開始だ。
いきなり伝石坂という急な石畳みの坂が始まる。


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森林の坂を抜け出すと、緩やかな草原の中を歩く。
もう少し早めの時期だと花も多いんだろうな。
この時期だと高山植物も少ないような気がする。
まだ紅葉には早くて夏山の感じだが。
西側から登るので、山の陰になって日が当たらない。
ようやく山の上に太陽が出るとうれしくなる。


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しばらくすると鉾立登山口からのルートと合流して、七合目あたりの御浜神社のある御浜小屋に着く。
ここから鳥海湖がきれいに見えて、絶好の休憩ポイント。
鉾立登山口から来る人が圧倒的に多く、たくさんの登山者が休んでいる。


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ここからが登山らしくなってきて気分が盛り上がる。
近くで見る鳥海山は迫力がある。


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途中の七五三掛で千蛇谷のコースと外輪山のコースに分かれる。
ここは迷わず鳥海山の山頂を目指すので千蛇谷へ。
一歩一歩ゆっくりだけど下ったり登ったりしていく。
途中ところどころ岩場があり慎重になるが険しい感じはしない。


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ようやく山頂の近くにある大物忌神社に着いたら、早めの朝食兼昼食にする。
山小屋は夏期だけの営業で閉まっているようだ。
素晴らしい景色を見ながらの食事は最高。
あまりに快晴で暑いので水の減る量が早くて心配。


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さあ、山頂へ登るぞ。
ここからは岩場をよじ登っていく。
大きな岩が積み重なっているので大変だと思っていたが、登ってみると楽しくなってくる。
そして鳥海山の新山の頂上へ。
ただ山頂が狭いので順番待ち。
やはり連休で天気がよくなったので登山者が多い。
鳥海山の新山は約200年前に噴火でできたということだ。


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山頂2236メートルからの景色は素晴らしい。
遙か下に雲があり、青空に吸い込まれそうだ。
庄内平野の向こうに日本海の青い水平線が溶け込んで鮮やか。
こんな見え方をするのは海沿いで標高のある山だからこそ。
遠くの岩手山や月山などがよく見える。


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山頂のすぐ向かいにも同じような頂があるので登ってみる。
こちらは山形の内陸方面がよく見える。
しばらく休憩も兼ねて絶景を楽しむ。


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ただ岩に落書きがたくさん彫ってあるのが気になった。
登山した記念に彫りたがる人が多いのだろうが、自然と景観を考えてほしいね。



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