カワサキW800 → 2012年6月〜2017年3月
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カワサキのW800が梅雨の晴れ間にやって来た。
2012年式の空冷並列2気筒エンジン。
実際の排気量は773ccなので、W750でもよかった気がするんだけど。
まあ、W650も実際の排気量はは675ccだから、数字だけみると100ccのアップなんだよね。
フューエルインジェクションのための排気量アップといったところ。
やはりバーチカルツインが好きなんだと実感した。
W650のときは大和ステンレスという社外品マフラーに交換していたので、かなりの音量だった。
10年くらいの使用で歯切れのいいサウンドに酔いしれた。
でも最近はだんだんと音量が上がり、トルクも落ちていき震動も激しくなっていた。
長距離を走ったときは手のひらに豆ができるほどだった。
だからW800も震動があるといっても、今までに比べれば気になるほどではない。
だからW800のノーマルマフラーが逆に新鮮に感じてしまった。
納車してすぐ乗り出したときは、もっさりして物足りないかなという印象だった。
でも慣らし運転を終える頃は、静かながら味も出てきた。
このくらいのほうが長距離を走るときは疲れなくてよさそうだ。
きっとインジェクションになったW800は個性や面白み、味などがないと思われるかもしれないけど好みは人それぞれだし。
なので今のところ社外品のマフラーに変える気がしない。
まあ、キックがないのは少し寂しいけど、実際は気分転換で使うくらいだったので慣れるだろう。
一番すごいと思ったのが低中回転域の力強いトルクだった。
W650のときはマフラーのこともあって、トルクの力強さがなかった。
それがW800になって、これほどのトルクがあると何て乗りやすいんだろうと感じた。
最高出力はW650と変わらないのに、かえってパワーが増した気がする。
W800のカラーは明るいキャンディゴールドスパークを選んだ。
覚えにくい色名だけど、どう見てもオレンジというかミカン色にしか見えない。
好きな色だったので気に入った。
ただね、グラデーション部分を近くで見るとアミ点がはっきりして、もろ印刷ということが丸分かりで残念。
これなら特にグラデーションにしなくて、同じベタ色でよかったと思う。
真っ黒タイプのスペシャルエディションも気になったけど、前のWのタンクが赤黒だったので今回はイメージを変えたかった。
それにあまりにも真っ黒すぎて気楽さがないような感じがしたので。
なので二台目Wは、オレンジWとなった。
下から見上げる姿はW650のときも好きだったなあ。
たぶんレトロなモダンさを狙ったメーターのデザインも、だんだんと馴染んできたような気がする。
発売された昨年はインジェクションランプの不具合があったようだけど、さすがに2012年式は今のところ問題がないようだ。
あと何気に標準搭載されたハザードがうれしい。
たぶん大きなカスタムはしないで、細かなアクセサリーを付け変えるくらい。
荷物を積むためのリアキャリアは必需品。
旅のために実用的なところで付けていくのはETCやシガーソケット、グリップヒーターなど。
そうそう、W800ではヘッドライトケースがタンクカラーと同じ色になってしまった。
W650のときはヘッドライトに景色が写るのが好きだったので、あえてメッキケースに変えた。
ノーマルの左側のインジェクションカバーがあまりにも小さかったのでプロトのカバーに変更。
これだと右側のカバーと似ているので、変えていることに気づかれない。
グリップヒーターのためにシックデザインの透明のナックルガードを取り付ける。
W650のときも付けていたけど、ナックルガードがあると雨のときも便利。
細かいところでアグラスのWマークが入ったシルバーのマスターシリンダーキャップ。
W650のときから付けたかったエンジンプロテクターのチップストップ。
これがあるだけで雨やダートなどでかなりエンジンのフィンが汚れなくなる。
昨年にW800が発売されたときは、まさか自分が乗ることになるとは思わなかった。
とにかくエンジンが逝くまでW650に乗り続けようとしていたからなあ。
やはりWって、古い町並みが絵になるんだなって思った。
今までと同じく違和感なく溶け込みそう。
まだきれいなうちはメッキが多いので磨いてしまいそう。
でもこれからピカピカのオレンジWが汚れていくのが楽しみでもある。
・2012年6月