2010年7月31日
早朝のふじあざみラインを走って、標高が上がってくるとさすがに肌寒い。
五合目の須走口駐車場は満杯で、かなり手前の道路脇まで車が停まっている。
吉田口や富士宮口に比べると人気がないとはいえ、ここ数年の富士登山ブームで混んでいる。
準備をして5時半に登山開始。
すでに五合目で約2000メートルあるから、さすが富士山といったところ。
吉田口に比べると標高が低いので、そのぶん距離を歩くことになるけど。
須走口五合目は山小屋が二軒しかないので、こぢんまりとした雰囲気で落ち着ける感じ。
まずは緑あふれる木々の中を歩いていく。
樹林帯で自然を楽しめるのが須走口ならではかな。
やがて樹林帯を抜けると、視界が開けるが頂上のほうはガスっている。
一時間くらい歩いて六合目に着くので最初の休憩。
そのあと30分くらいで今度は本六合目なので頭がハテナマーク。
しかもそのあと七合目、本七合目、八合目、本八合目と続くからややこしい。
これだけ細かく山小屋があると休憩ポイントには困らないかも。
見下ろすと山中湖が遠く下のほうになってきた。
だんだんと急斜面になってくるが歩きやすい。
あまりに登っている親子が多いから、昔のことが蘇ってきた。
初めての本格的な登山が富士山だった。
中学二年のときだから14かな。
富士登山が好きな父親と一緒に登った。
ご来光を見るために八合目あたりの山小屋に泊まってから、暗い中を歩いた記憶が強い。
半年前にその父親が亡くなったので、どうしても富士山に登っておきたかったのだ。
日差しが強いと暑くて大変だが、ときどきガスがかかって涼しくなって助かる。
八合目から九合目でガスの中に入って不安になったが、山頂は快晴のようだ。
どこが山頂だろうかと思っていると、目の前に鳥居がありゴールだったので拍子抜け。
山頂手前から登山渋滞になって、少しずつしか登れなかったのでよく分からなかった。
心配していた高山病にもならなかったので、予定よりいいペースだった。
山頂には数軒の山小屋があり、どこかの観光地に来たかのように人だらけ。
ケータイも使えるし、ここが日本一の標高の場所だと思えない。