沖縄の大東島と東京の小笠原へ行ったときから、すっと気になっていた八丈島。
それぞれの島に八丈の言葉や食事などが伝わっていたのだ。
なのでいつかは訪れてみようと思っていた。
東京の竹芝桟橋に来るのは小笠原以来の二回目。
八丈島行きのフェリー「さるびあ丸」は夜の10時20分出港だった。
1日に1便しかないけど、予約しないでも混んでいなかった。
飛行機のほうが本数もあるし、早く着くけど船旅のほうが気持ちの盛り上がり方が違うんだよね。
夜に出港する船だと寝ているうちに着いてくれるのでありがたい。
さるびあ丸は早朝に三宅島と御蔵島を経由して、朝の9時50分に八丈島の底土港に着いた。
天気もよさそうなので一安心。
港で「おじゃりやれ」の文字が目に入った。
「ようこそ」や「いらっしゃい」の意味で、沖縄だと「めんそ〜れ」かな。
初めて大東島でおじゃりやれを知ったときに不思議な感じだった。
なぜ遠い沖縄の離島で八丈の方言なんだろうって。
なので大東島や小笠原へ行ってから、八丈島の興味が強くなったのだ。
船から降りた人たちは迎えの車で、あっという間にいなくなってしまった。
なんだか寂しくなった底土港の待合所から歩き出す。
八丈島で使用する無料のキャンプ場は港から近かった。
底土野営場は広い芝生のサイトで、平日なのでそれほどテントが設営されていなかった。
海に近い東屋あたりはテントが設営されていたので、八丈富士が正面に見える場所を選んだ。
このキャンプ場は水場もトイレもきれいで、しかも無料だなんて素晴らしい。
八丈富士を見ながらまったりするだけでもいいかな。
あとは島巡りをする足が必要なので、レンタルバイクを借りることにした。
港に置いてあったチラシの店に電話をすると車で迎えに来てくれたので助かった。
移動の足を手に入れて、まずは気になる八丈富士へ行ってみることに。
スクーターで七合目の鉢巻き道路まで上がって、まずはふれあい牧場へ行ってみる。
この牧場からは正面に八丈島を間近で見られ、市街地も一望できた。
牛たちもいるし、家族連れなんかは八丈富士に登らなくても満足できるかもね。
せっかくまったり気分になったので、スーパーで買ってきた島寿司を食べた。
なにしろ本場の八丈より先に大東島や小笠原で食べていたのだ。
だから八丈島で島寿司を食べようと決めていた。
メダイとトビウオを醤油で漬け込んだカラシの寿司がおいしい。
確か大東島と小笠原ではサワラだった。
スーパーの寿司でも、なんだかすごい満足できた。