早く寝たので4時には目が覚めてしまった。
もう外は明るくなってきている。
さすがにこの時間では食欲がないので、お湯を沸かしてコーヒーを飲みながらゆっくりと準備。
登山道には水場がないようなので、2リットルの水を持っていくことに。
夏の山では水分補給だけはしっかり取らないと怖い。
白山登山のコースはいろいろある。
ほとんどが石川県のコースだが、距離が長くて山小屋で一泊しないと無理なようだ。
唯一の日帰り可能なのが岐阜県の大白川からの平瀬道コースだけ。
6時に登山口から山登り開始。
ここから白山の山頂まで1500メートルの標高差で約8キロの道のり。
山小屋のある室堂までだと約6.9キロある。
まずブナなどの林の中を登っていく。
急な坂が続くが緑あふれる林が気持ちいい。
だんだんと日差しが強くなってくるので、逆に木陰が助かる。
途中でエメラルドグリーンの白水湖がきれいに見える。
ここまで鮮やかな色の人造湖は初めてかも。
登り始めて2時間くらいで大倉山避難小屋に着いたので少し休憩。
ここがちょうど中間地点くらい。
あまりの暑さのため水分補給はしっかり取る。
また歩き出すと白山最高峰の御前峰と剣ガ峰が見えるので登る意欲が高まる。
ただ山頂には雲がかかっているのが気になる。
それにしてもニッコウキスゲなど高山植物の宝庫だ。
今が一番花がきれいな季節なんだろう。
カンクラ雪渓で雪を見ながら涼しくなりながら歩く。
しばらく登りが続き、眺めのいい尾根上を気持ちよく歩く。
振り返るとすごい細い山道を歩いてきたんだと実感。
平坦な賽の河原に着くと霧に包まれてきた。
どうやら下で見ていた雲の中に突入のようだ。
気がつくと、いつの間にか石川県に入っていた。
そして山小屋のある室堂に到着。
登山口から約4時間かかったことになる。
しかし天候がよくないので、しばらく様子を見るためお昼にすることに。
たくさんの人が大きい山小屋の休憩所や外のベンチで休憩している。
やはり石川県側から来る人が多いようだ。
結局、売店で缶ビールを買って1時間ものんびりしてしまった。
それでも天気は回復しそうにないので山頂を目指して出発することに。
白山神社を通ると石の階段が続く。
まわりには小さなクロユリがたくさん咲いていてかわいい。
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