山登り 〜甲斐駒ヶ岳〜
2010年9月18〜20日

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中央道の長坂インターで降りて、R20の道の駅「白州」へ。
ここにはスーパーがあったので買い出しをしてからキャンプ場へ向かった。
もう夕方近いので寄り道もしない初日となりそう。
甲斐駒ヶ岳の竹字(ちくう)登山口へと向かう道が気持ちいい。

竹字登山口の駐車場に着くと、尾白川渓谷キャンプ場は登山口入り口の奥にあるようだ。
車とかの乗り入れがキャンプ場までできるようで、歩行者に気をつけながら走る。
キャンプ場は尾白川の一段上にサイトがあり、自然あふれるところだった。
ここならすぐ登山開始できるので便利だ。
ただトイレは昔ながらのポットンなので夜は恐そうだ。



テントを設営したら管理人さんに温泉の割引券をもらったので「尾白の湯」へ。
ここの温泉に隣接されているオートキャンプ場は混んでいて、さすが連休といった感じ。
尾白の湯はなかなかいい温泉でまったりできた。
道の駅もそうだったけど、さすが南アルプスといった感じで湧き水が豊富だった。


キャンプ場に戻ったらビールを飲みながら焚き火。
ここは登山のベースキャンプで使う人より、自然を楽しみながらのファミリーが多いみたい。
明日のことを考えながら夕食を終えたら、早めに寝ることにした。




この時期、夜が明けたのは5時半ごろ。
その前から起きて準備をしていたので、明るくなり始めたらすぐ出発した。
まず竹字駒ヶ岳神社でお参り。
このとき深く真剣にお祈りしていたらと、あとから思うことになる。



登山口の標高が770メートル。
甲斐駒ヶ岳の山頂が2967メートルと、標高差が2200メートルもある長丁場。
そんなこの黒戸屋根コースで甲斐駒を登ってみたくなったのだ。
それに黒戸尾根は江戸時代からの信仰登山であり歴史がある。
やはり神社から出発する登山は身が引き締まる。

尾白川にかかっている吊り橋を渡ると、すぐ急な登りが始まる。
しばらくは雑木林の中が続くので日差しも届かない。
朝日を木々の間から見ることになる。






それにしても同じ風景が続くのは精神的につらい。
最初から我慢の山登りとなりそうだ。
途中には石碑があり信仰のある登山道だと実感できる。




笹の平を過ぎて急な八丁坂を登ると、やっと変化がある場所に出た。
どうやらここが刃渡りと呼ばれる大きな岩場のようだ。
岩場の両端が切れ落ちているようになっているが、鎖もあるし慎重に歩けば問題なかった。
八ヶ岳などがよく見えるから、よそ見ばかりするのが恐いかも。
富士山も見えるようだけど、雲がかかり確認できなかった。



ここからハシゴを続けて登っていくと汗が吹き出す。
今までは木々の中だったけど、日差しが当たるようになってくると暑さがこたえる。

刀利天狗の祠のある小さな広場に着くと、少し休憩を取ることに。
ここで見えないけど黒戸山の標高2000メートルくらい。


このあと下りが続くので精神的に悪い。
ということは下山するときは登りになるということだ。

やっと小さな広場に出ると、ようやく甲斐駒ヶ岳が姿を見せた。
山頂を見るとやる気が出てくるが、ここが元五合目小屋のあった場所。
登山開始して、すでに4時間。
まだ半分までしか進んでいないかと思うと不安になってきた。

五合目の屏風岩を過ぎるとハシゴの連続になり、体力を使う。
ただ垂直な花崗岩にハシゴが整備されているんだから凄い。




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