山登り 〜焼岳と西穂高岳〜
岐阜の奥飛騨まで
2009年10月10〜12日

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・焼岳

まだ暗い3時半に家を出発して、中央道を走っていると甲府あたりから雨に降られて寒さがこたえた。
雨は八ヶ岳あたりだけで、松本まで来ると晴れ間が広がる。
松本インターからはR158でまっすぐ上高地方面へ。
そしてよく通っている安房峠の旧道に入る。
10号カーブを過ぎたあたりに着くと、たくさんの車が停まっている。
ここに焼岳へ行く新中の湯のコースの登山口があるのだ。

焼岳は長野と岐阜の県境にある北アルプスで唯一の活火山。
よく見ないと気づかないほどの登山口だけど、以前から気になっていた。
なんとか車と車の間にWを停めるスペースを見つけ準備をする。
長野県側の標高1500メートルの登山口から出発。

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歩き始めるとひっくり返っている車があるので驚く。
かなり古そうだが、この上に車道があったのだろうか。
しばらくはブナなどの林の中を登っていく。

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ところどころで倒れた木があるので、くぐったり乗り越えたりする。
最初から急な登りが続くので、一歩一歩たんたんと前へ進む。
すると登山道がドロドロになっていたり、水たまりがあったりと歩きにくい。
先日の台風の影響かと思ったが、ここはどうやら足下の悪いコースらしい。

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ずっと林の中だったが、やがてリンドウ平の平坦な道になったかと思うと展望が開けてきた。
焼岳の北峰が見えたので、やる気が出てくる。

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ここからはドロドロ道からも解放されて歩きやすい。
短いハシゴもあるが危険なものではない。

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高度が上がってくると、山頂のほうから白い煙がもうもうと上がっているのが見える。
活火山だということが実感できる。
火山地帯によくある硫黄の臭いがしてくる。

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頂上まで見晴らしがいいので、岩場の登りでも楽しく感じる。
途中の大きな岩に2300と書かれているので、いつの間にかそんな標高まで来たのか。


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それほど大きな休憩もしないで、北峰と南峰の間の鞍部に着いた。
目の前には火山性ガスの白い水蒸気が迫力だ。
見下ろすとエメラルド色の火山湖の火口がある。
もちろん立ち入り禁止なので見るだけ。
そして焼岳の最高峰である2455メートルの南峰も登山禁止。
なので崖をまわって、北峰の頂上を目指す。


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すると上高地からの分岐点と合流。
さすがに上高地から来る人が圧倒的に多い。
こちらのコースのほうが見晴らしがよくて景色を楽しめるらしい。


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大きな岩を登る途中にはガスの噴出口があり、まわりが黄色く染まっている。
ようやく北峰頂上に着いたと思ったら、あたり一面が真っ白だ。
最初は火山ガスかと思っていたが、いつの間にかに山頂自体がガスってしまったようだ。
本当なら見晴らしがいいようなので残念。


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しばらく休憩して様子を見ていたが、晴れる様子がないので、あきらめて下山することに。
まあ、かすかに上高地が見えたのでよしとしよう。
そうそう、焼岳が噴火して梓川がせき止められて大正池ができたのは有名。

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岩場を降りてくると、頂上付近がガスに包まれて見えなくなっている。
昼くらいになり急激に気温が上がったからか。
山頂では風があり肌寒かったが、標高が下がってくると暑くなってくる。

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またドロドロ道になるが、晴れ間もあったので少し乾いていて来るときより歩きやすい。
下りは一気に歩いて、また登山口に着いた。

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焼岳登山にかかった時間は登りに約2時間半、下りに2時間、休憩で30分といったところか。
このコースはわりと急な登りなので少し疲れるが、あっという間に終わった気がした。

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着替えてから、Wで出発して安房峠を越える。
最初はひらゆの森でキャンプしようかと思ったが、明日のことを考えて久しぶりに合掌の森中尾キャンプ場に行くことに決めた。
そのまま北上して栃尾温泉方面に出て、道の駅の奥飛騨温泉郷上宝に寄って休憩。
新平湯温泉にあるヘルシーランド奥飛騨「タルマのゆ」という温泉の半額の割引券が置いてあったので、少し戻って入ることにした。
知られていないのか混んでいなくて、広い露天風呂もありゆっくりできた。

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それからAコープで買い出しをしてから、一気に新穂高まで走り中尾高原へ。
すると写真ではわかりにくいけど、きれいな二重の虹が出ていて見とれてしまった。
いつの間にかに雨が降ったのだろうか。

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中尾キャンプ場に着いたが、昔より値上がりしていたので考えたが、もう戻る気がしないので連泊を申し込む。
まあ、広い露天風呂に何回か入れば元は取れるかな。

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テントを設営したら、さっそく温泉でまったり。
この日はほとんど寝ないで焼岳に登って疲れた。
食事をしながら焚き火で暖まって楽しんだら、また寝る前に露天風呂に入って早めに就寝。

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