秋の空と海を探して〜能登路〜1(10/11)
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2003年10月11〜13日

夜が明け始めた頃、潮の香りがしたような気がした。
まだ日本海までは距離があるので気のせいだろうか。
缶コーヒーで眠気を飛ばして走り出す。

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夜明けの高速から

 
やがて上信越道から上越ジャンクションだ。
ようやく日本海に到達。
距離的には問題なかったが夜中の寒さのためペースが悪かった。

早く目的地に着きたかったので、このまま高速で行くことにする。
せっかく海沿いだから下道もよかっただろうけど。
やがて滑川インターで降りて富山の市街を抜ける。
陽が昇るとともに気温もあがり快適な走りを楽しめるようになる。

急に日本海を見たくなり夜中に飛び出してきたのだが、
途中で能登へ向かうことに決めたのだった。
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途中で見たダムのあと
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志乎・桜の里温泉「古墳の湯」でさっぱり

眠らず走って来たので少し頭がぼんやりしているようだ。
ちょうど通りかかったところに立ち寄り温泉を見つけた。
ツーリングマップルに載っていなかったので偶然の発見。
冷えた体には温泉が一番だ。生きかえった。

そして能登の西側に抜けて車の走れる海岸に向かう。
バスまで走る有名な千里浜なぎさハイウェイ。
二度目だが気持ちいい道路だ。といっても海岸なんだけど。
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海岸沿いが気持ちいい


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オートバイを停めるときはサイドスタンドに石などを置いて

そして海沿いに能登を北上する。
雲は多めだが天気もよくて日本海がさわやか。
今回の能登は寄ったことのないところへ行くことにした。
日本海の壮大な海食景観をはしご。
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いい雰囲気の福浦灯台は静かだ
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織物の女神が残した伝説のある美しい機具岩

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世界一長いベンチの下では猫が昼寝していた

 
日本最古の木造の福浦灯台は誰もいなくて時間が止まる。
人が多いヤセの断崖で海を見下ろすと引き込まれそうな気分。
思ったより古ぼけていた世界一長いベンチ。
なんだかんだ言って観光客している自分に笑ってしまう。

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ヤセの断崖へ行く途中には考えされる看板ばかり
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有名なヤセの断崖

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義経の舟かくし。なるほど…

いろいろ見るところが多くて満腹な気分になり
門前じんのびの湯で少し休憩。
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山のほうは紅葉が進んでいた

汗を流したら買い出しをしてキャンプ場へ向かうことにした。
海沿いから少し山のほうへ入ると違う風景に溶けていく。
懐かしい日本の風景が流れては消える。


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皆月の青少年旅行村キャンプ場から見た夕陽

もうオフになっていた海沿いのキャンプ場は西向きなので夕陽のごちそうだ。
これを見るために日本海に来たんだ。
昨日までの慌ただしい日々を忘れて自然を満喫して、何かも忘れてしまおう。
この時期にしては暖かい夜。満月の華を見ながら酔いも進んだ。

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(2003.10.11)


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