中央道の伊那インターで降りて、久しぶりに権兵衛峠を越えようと考えていた。
しかし峠が崖崩れか何かで通行止めになっていた。
どうしようかと思ったら、看板に権兵衛トンネルへ行ってくださいとの指示が。
あれ？　こんなところにトンネルなんかあったかな。
とりあえずR361へ出てみると立派なトンネルが見えてきた。
いつの間にか権兵衛トンネルができていたので驚いた。
後から知ったが今年の2月に開通したらしい。
4000メートルの長いトンネルのおかげで、あっという間に木曽福島へ着いてしまった。

R19から木曽大橋を渡って、そのまま開田高原へ向かうことにした。
残念ながら地蔵峠からは御嶽山を見ることができない。
晴れたり曇ったりの天気だけど、気持ちよく走って開田高原に到着。
せっかく来たので蕎麦を食べていくことに。
なんか今まで避けていたけど空いていたので、今回は木曽牧場へ向かう入口にある蕎麦屋の霧しなへ。
蕎麦を食べているとき天気雨が降っていたので、ちょうどいいタイミングだった。

わさびとろろそば

もうどこも行く気がなくなったので、そのまま開田高原キャンプ場へ向かうことにした。
まだ誰もいないキャンプ場でテントを設営したら、近くの温泉へ行く。
御嶽明神温泉のやまゆり荘はもう何回も入っていて好きな温泉だ。
来るときに道の駅で割り引き券を持ってきたので100円引き。
露天がぬるめで長く入っていられるので、かなりゆっくりした。

結局、今日は御嶽山を見ることができないまま、キャンプ場へ戻るとテントが二つ増えていた。
もうキャンプする人が少ない季節になってきたようだ。
これだと炊事場を独占できてしまう。

火をおこして開田高原の夜を静かに過ごす。
夜も遅くなると雨が降り出してきて、少し冷え込んでくる。
明日の天気を気にしながら眠りについた。

夜中から雨と強く吹き荒れる風で熟睡できなかった。
朝の5時過ぎに外を見ると、まだ雨が降っていて風もあるので今日の御嶽山の登山は中止することに決めた。
残念だが天候のいいときに登りたいから仕方ない。
なのでもう一眠りして、ゆっくり朝を過ごすことにした。
8時くらいになると天気が回復してきて晴れ間も出てきた。
今から登山に行くか迷ったが風があるのであきらめて明日に順延だ。

午前中は穏やかな日差しの中で、のんびりとボーっとする。
しかし日が昇ると、キャンプ場は林の中なので日陰になる。
なので昼前に明日のために下見へ行くことにした。

まずキャンプ場から近くの御嶽山のロープウェイに行くと、強風のため運休になっていた。
それほどの影響がある風のようだ。
御嶽山を登るルートはいくつかあり、考えたのが東側のロープウェイで七合目まで行くのと、南側の山岳道路で七合目の登山口へ行く二つだった。
そのひとつの南側からの登山口へ向かうことに。

王滝村からR256の舗装された林道で、一気に標高1200メートルの七合目まで走ることができる。
しかしこの日は風が強く慎重になる。
林の中だとそうでもないが、御嶽スキー場を過ぎたあたりから風をふさぐものがないところだと横風に流されそうだ。
道路から落ちるんじゃないかとヒヤヒヤした。
景色がいいんだけど、楽しんでいる余裕がなかった。

また来た道を慎重に走って御嶽山の麓まで降りてきたら、風も強くなく暖かい。
やはり山頂のほうだけ天候が悪いみたいだ。
もうどこも行く気がしなくなったので、一度キャンプ場へ戻ってから温泉へ行くことにした。
今日もやまゆり荘に入る。ぬるめの露天なので、かなり長い時間いた。
ここは毎日、男女が入れ替わるので二日連日でもあきない。
ひょうたん型の露天のほうが広くて好きだけど。

キャンプ場へ戻って管理人さんと話をしたら、今日は御嶽山に登るのは危険だと言っていた。
しかも山小屋は夏の時期しか開いていないらしい。
明日は帰らなければいけないので、できれば今日にしたかったけど仕方ない。
管理人さんがいらない木材を使っていいというので、ありがたく焚き火に使わせてもらう。
今日はキャンプしている人が多い。やはり天気次第なのかな 。

前に開田高原に来たときに御嶽山のロープウェイに乗ったことがあった。
ついでに八合目まで登ったのだが、そのときは何の準備もしていなかったし時間も遅かったので途中であきらめたのだ。
それからいつかはリベンジしようと考えていた。
夜になると完全に風がおさまり、芋焼酎のお湯割りで明日の無事を祈り御嶽山に乾杯した（今回はまだ見てないけど）