まだ暗い3時半に起き出して準備をする。
Wをキャンプ場入り口近くまで移動して、明るくなり始めた4時過ぎに出発。
昨日、下見をしているし、キャンプ場から近いので猿倉の登山口には早く着いた。

数人の登山者が準備しているので、山の朝は早い。
山小屋も開いているので早朝だという気がしない。
さあ、5時に山小屋の脇の登山口からスタートして、白馬（しろうま）岳の頂上を目指そう。

まずは歩きやすい林道が続く。
天気もいいので気分よく進んでいく。

やがて登りになるが、荒れている場所もなくスムーズ。

1時間もかからずに大雪渓の入り口に着いてしまった。
ここには立派な山小屋があり、ちょうどいい休憩ポイントだ。
持ってきていた軽アイゼンとスパッツを着けて準備万端。


日差しが強くて暑いので上着を脱いで再出発。
見上げると大雪渓がどこまでも続いている。
まだこの時点では余裕の気分。


白馬大雪渓は真夏でも雪が残る日本三大雪渓のひとつ。
こんなに暑い中、雪山を登るのも不思議な感じ。

赤いラインが引いてあり、登山道だとわかるようになっている。
まあ、これだけ登山者の列が続けば迷うことはないけど。
軽アイゼンがあると急斜面の雪でも安心。

それにしても強烈な日差しで汗だらだら。
雪に反射するから二倍の暑さだな、これは。
だんだんとスキー場を登っているような気分になってくる。

落石があるから注意が必要だ。
雪が溶けてくると、あちこちの埋まっている大きな岩が転がるようだ。
特に天候が悪いと先が見えなくて危ないらしい。

やっと大雪渓が終わったときは、これだけで達成感いっぱいになった。
休憩しながら見下ろすと、たくさんの人が登っている。
大雪渓にかかったのは1時間半だったので、いいペースだったみたい。

岩場を少し登ると、今度は小雪渓を横切る。
短い距離だけど軽アイゼンをはずしているので慎重に歩く。

登山道の脇を溶けた雪水が小川のように流れているから涼しい気分。
でも、やっぱり強い日差しには参る。
暑さでバテてきたので、だんだんとペースが落ちてくる。
こういうときは花を見ると疲れも飛んでいくね。
気づいたら2600メートルまで来たか。

やがて大きな山小屋の白馬岳頂上宿舎に着いて休憩。
ここからの景色も素晴らしいなあ。
白馬三山の鑓ヶ岳がよく見える。

お花畑が広がり、夏山らしい雰囲気だ。

そして少し歩くと、山頂のすぐ下にある巨大な山小屋の白馬山荘に到着。
こんな標高のある場所に大きな建物があるんだからすごい。
下の山小屋が1000人で、こちらは1500人も泊まれるそう。
だいたいの人が山小屋の泊まるから、そうしたいけど明日の帰りがきつくなるので残念。

ここまで休憩を入れて5時間なので、いいペースかも。
山小屋の前にはベンチがたくさんあるので、北アルプスを見ながらお昼休憩だ。
槍が岳はどこから見てもすぐわかる。
ちょっと暑さでバテていたので、少し昼寝をすると復活できた。
山頂へ行く前に1時間も休憩してしまったのは計算外。

さあ、白馬岳の山頂へ向かおう。

そして山小屋から30分もかからずに白馬岳の頂上に着いた。
素晴らしい360度の景色にとにかく感動。

2932メートルの頂上で30分くらい景色を楽しんでしまった。