山登り 〜谷川岳〜
2010年10月11&16日

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・谷川岳その1 > 10月11日

まだ暗い早朝5時に関越道の水上インターを降りると、小雨が降ってきたので不安な気分。
ただ前橋方面の南は雲がないので、どうやら新潟よりの影響だろうか。
天気予報では群馬の水上は晴れだったので回復することを祈るだけ。

R291を進んでいくと谷川岳ロープウェイ乗り場の大きな室内駐車場がある。
オートバイ置き場は1階入り口の入ったすぐだった。
料金も250円で、室内だと安心感もあるし着替えやすい。
この建物の6階がロープウェイ乗り場になっているが、乗らないため登山口まで歩くことにする。

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雨は降っていないけど雲は厚いまま。
R291はロープウェイ乗り場の少し先で通行止めになっていた。
どうやら紅葉の時期の連休中だけみたい。
すぐ登山指導センターがあり、ここで登山届けを出すようになっている。
そしてちょっと歩くだけで、今回登る西黒尾根登山口がある。
登山口からいきなり急な登りが始まるので、気持ちを引き締めて6時に登山開始。

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しばらくは紅葉が進む樹林帯の中をジグザクに登っていくが、雨上がりのため登山道がぬかるんでいる。
ドロドロの場所があるのでスパッツを着けておけばよかった。
1時間くらい登っていると小雨が降ってきたのでカッパを着ることに。

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最初はロープウェイを使って天神尾根で山頂まで登って、西黒尾根で下山しようと考えた。
よく調べてみると西黒尾根は黒戸尾根とブナ立て尾根に並んで、日本の三大急登と呼ばれているらしい。
ブナ立て尾根は烏帽子岳ということを初めて知ったけど。

先月、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を登ったので、西黒尾根も登りたくなった。
ただ麓のロープウェイの土合口駅の標高が約750メートルで、谷川岳の山頂のオキノ耳が1977メートルなので標高差が約1200メートル。
黒戸尾根に比べると1000メートルも少ないので気分は楽だ。
しかし2000メートルに満たない谷川岳だけど、天候の変化が激しいことで有名なので油断はできない。

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最初の岩場を乗り越えて、ようやく視界が開けたと思ったらラクダの背。
しかしガスで山頂が見えないので通り過ぎるだけ。

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森林限界を超えた標高1500メートルあたりで、ラクダのコルと呼ばれるガレ沢の頭に。
ここでマチガ沢から登る登山コースの厳剛新道と合流する。
厳剛新道は西黒尾根登山口を通り過ぎて向かう人が多かったので気になっていた。
R291を歩いて遠回りになるが、登山道は短いので天候の悪いときはいいかも。
登山開始して2時間なので、ここで小休憩することに。

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せっかく森林限界を超えても、あたりはガスに包まれて何も見えない。
雨がほとんど降っていないことだけが助かる。
ここからあと500メートルとはいえ、急な岩場の連続で気を抜くことができない。
しかも雨で岩が濡れているので余計に注意が必要だ。

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きっとすごい景色なんだろうけど、眺望がないので逆に岩場での恐怖心はない。
大きな斜めの岩場を乗り切るとホッとする。
これほど急登な岩場が続くと、北アルプスなみの登山を味わえるような気がする。
なるべく鎖も使わないように登っていくが、どうしても無理な箇所だけ鎖に頼る。


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連続した岩場が終わったかと思うと、ようやく天神尾根との合流になった。
なにしろガスで真っ白だから山頂が見えなくて先がわからない。
この時点で3時間が経過していたので、予定より早く登っていたようだ。


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そして谷川岳の双耳峰の片方のトマノ耳に到着。
何も見えないため気分は今ひとつ。
ここで標高1963メートル。
登山者が多いのはロープウェイを使って天神尾根で来ているようだ。
やはり西黒尾根で登る人は少ないみたい。


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もうひとつの山頂のオキノ耳には9時半に着いた。
3時間半で標高1977メートルに着いたことになる。
西黒尾根がいくら急登とはいえ、この時間で登られたら楽だ。
相変わらずガスに包まれているし、風も強くなってきたので少しの休憩で戻ることに。
これほど達成感のない山頂は初めてかもしれない。
天気がよければ360度の展望だったはず。

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時間も早いので本当だったら、一ノ倉岳と茂倉岳へと谷川連峰の尾根を歩いてみたかった。
でもこの天候では意味もないのであきらめる。
少し下った山小屋の肩の小屋へ行ってみると、中は狭いので小屋の前で軽い食事。
しばらく様子をみたが、天気は回復しそうもないので下山開始。
下山は天神尾根を降りて、ロープウェイにするので西黒尾根に比べると気が楽だ。


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しかし天神尾根で登って来る人が多く、登山渋滞となっていた。
これほど人の列が続くとは連休で紅葉の時期ならでは。
やはりロープウェイで気軽に登山できるのが大きいんだろう。
普通の格好でスニーカーの人もよく見かけるのもそのせいか。
狭い岩場の登山道のたびに待っている時間が多くなる。

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途中にあった天狗の留まり場の大きい岩場が見晴らしのいい休憩場所だった。
ちょうどガスが切れると、きれいな紅葉が見えた。

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整備された木道が続くようになると、なんだかハイキングコースになった感じだ。
ただ雨のあとで濡れているので滑りやすい。
熊穴沢避難小屋に着くと人で混んでいるので、素通りして下山する。
だんだんと晴れ間になったきたので、天気も回復してきたようだ。

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ロープウェイ乗り場のある天神平に着くと完全に快晴だ。
山頂からの下山で2時間もかかったので、やはり登山渋滞のためだろう。
やっとカッパを脱いで楽になれた。
途中で晴れてもタイミングがなかった。

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まだ谷川岳の山頂には雲がかかっているが全体が見えるようになってきた。
2時間前の天気とは、あまりにも違うほど急激に回復している。
これだから山の天気はわからない。
かといって今、山頂にいたら下山渋滞にはまって、どのくらい時間がかかるか読めなかったと思う。

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