山登り 〜槍ヶ岳〜
長野県の上高地から
2010年8月26〜29日

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北アルプス周辺へ行くと必ず目に入るのが槍ヶ岳。
いつかは登ってみたいと心に決めていた。
そして夏休みを利用して、ついに憧れの槍を目指すことにした。

まず朝の7時過ぎに沢渡駐車場に着いて、Wの駐車を四日間で申し込む。
せっかくなので余裕をもった日程にしてある。
沢渡にはたくさん駐車場があって迷ったけど、なるべく奥まって目立たない梓駐車場にした。
山登りの服装に着替えたら、駐車場すぐ下の上高地行きのバス乗り場へ。
沢渡大橋がちょうどバスの始発だった。
8月だったけど平日なので、それほどバスが混んでいない。

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あまりにいい天気だったので、予定していなかったけど大正池でバスを降りることにした。
大正池と焼岳が組み合わせが絵になる。
焼岳に登ったのは昨年なのに懐かしい。
これなら上高地側から焼岳を登ったほうがよかったかも。

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穂高連峰が池に映って美しい。鴨がかわいい。

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大正池から河童橋まではハイキングコースで、ゆっくり散策するにはいい。
途中途中で景色を楽しみながら歩くが、このときはまだ余裕があるからだけど。
とりあえず日本近代登山の先駆けで、槍が岳登頂も果たしたウェストンの記念碑に挨拶。

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河童橋には1時間くらいで着いた。
ここから穂高連峰がよく見える。
人気の観光スポットになるのがよくわかる。
そういえば通過点という思いがあったけど、考えてみれば上高地に来たの初めてだった。
ようやく上高地からスタートという気分になる。

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歩き出すとすぐ小梨平キャンプ場があり、中学生くらいの団体がキャンプしている。
上高地でキャンプなんて、いい夏の思い出になりそうだなあ。

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林の中のハイキングコースを歩いて行くと明神岳が見える。
なかなか絵になる山なのに、北アルプスの中では知名度は低いみたい。


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1時間弱で最初の山小屋である明神館に着くので小休憩。
ここまでは登山者よりハイキングの観光客のほうが多い。

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徳沢まで1時間くらい林道を歩いていくが、だんだんと人も少なくなってくる。
やはり一般のハイキングの人は明神で折り返すようだ。
徳沢に着くと、きれいな芝生のサイトが広がるキャンプ場があった。
なんだかのんびりとキャンプしてみたくなる。

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ちょうど昼前なので、山小屋の徳沢園で山菜そばを食べる。
これでしばらくは普通の食事ともお別れなのかな。
名物らしいソフトも味わってしまう。

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そしてさらに林道を1時間歩いて横尾に到着。
山小屋の前に大きな横尾大橋があり涸沢との分岐となっている。

実は直前まで涸沢へ行って奥穂へ登るか迷ったのだ。
しかし、どうしても憧れていた槍に登りたくて決めた。

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横尾で休憩したあと、樹林の中を歩き出すと少しずつ登りが増えてくる。
やっと登山道らしくなってきた感じだ。
大正池から歩いているから、すでに4時間か。
初めてのテント泊なのでザックの重さがしんどくなってきた。
なるべく軽量化しようとしたが、それでも15キロはある。
こんなことなら大正池で降りなくて、上高地バスターミナルから歩けばよかったかも。

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槍見河原からは槍沢沿いなので気分的にさわやかだ。
それにずっと林の中だから木陰で涼しいのが助かる。

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横尾から槍沢ロッヂには2時間近くかかってしまった。
完全にバテてきた証拠だ。
槍沢ロッヂは立派な山小屋で、槍ヶ岳へはここで泊まる人が多いようだ。
テント場の申し込みをして、自販機でビール2本を買っておく。

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テン場があるババ平は30分くらいと聞いたが、これが岩場の急坂で汗だらだら。
これじゃ気楽に山小屋に戻れない。
せっかく水1リットルなくなったのに、ビールを買って元に戻った感じの重さだ。

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3時半くらいにようやくテン場に着くと、すでにテントがたくさんだ。
このテン場は石積みの旧槍沢小屋跡になっているようだ。
それほど広くないので早いもの勝ちといった感じ。
さっそくテントを設営したら、速攻でビールだ。
これほどビールがうまいと感じたことばない気がした。
考えてみれば今日だけで休憩も入れて、7時間歩いたことになる。
テント泊だと長時間はきついなあ。
まだ慣れていないから、こればかりは経験を積むしかないか。

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夕食は初めてアルファ米を使ってみる。
お湯を入れるだけで済むんだから便利な食べ物だ。
そのままレトルトカレーを入れてしまえば容器も必要ない。
山で食べるとうまく感じるから不思議。
アルファ米はカレーや雑炊などが向いているかも。

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山の中のサイトは暗くなるのも早い。
なにしろ仮眠だけして来ているので、疲れが半端でないので早めに就寝。
夜中に目を覚まして、外を見たらあまりの星空に圧倒された。


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