今までずっと眺めるだけだった八ヶ岳連峰。
せっかく八ヶ岳の山々を登るのなら、南か北からテントを背負って縦走してみたかった。
ただ夏だと暑そうなので、ようやく秋に行くことに決めた。
縦走するのに南から行くか、北から行くか迷った。
結局、最初に難所を越えて赤岳へ向かうことにした。
というのも北八ヶ岳はどこまで行けるか分からないので、登りたい山を優先することに決めた。
なので一番南の登山口の観音平の無料駐車場に着くと霧の中。
先行き不安になりながらも準備をして午前9時半に出発。
ガスで何も楽しめないので晴れることを期待して樹林帯を登っていく。
まず雲海に着くけど何も見えないので先へ進む。
だんだんと岩が多い登りになって押手川の分岐で小休憩。
ここまで2時間かかって我慢の登り。
分岐からは編笠山を登ることにした。
巻き道で青年小屋へ行けるようだけど、ここはせっかくなので登っておくことに。
それにだんだんと晴れ間になってきてうれしい。
あまり人に会わないので静かに楽しめる山登りだ。
いいなあ、八ヶ岳の静かな森って。
木漏れ日の中の登りが気持ちいい。
編笠山へはずっと樹林帯でどこが山頂か分からないまま登る。
だから余計にきつく感じる。
岩場も多くなってきたけど危険度は低い。
途中に短いハシゴがあった。
山頂まで本当にホントにあとちょっと!
こんな青年小屋の看板には冷たいビールだって。
それじゃ登らなきゃね。
するとようやく森林限界を抜けたようだった。
うれしい青空が広がってきた。
どうやらゴロゴロした岩場が編笠山の山頂のようだった。
まずは標高2524メートルの編笠山が最初の八ヶ岳だ。
ここが八ヶ岳連峰の最南端の山なんだ。
観音平の登山口からゆっくりで4時間かかった。
正面には阿弥陀岳から横岳と赤岳、一番手前が権現岳とよく見える。
まだまだ遠いんだなあ。
山頂でお昼を食べながら景色を独占して満喫。
富士見高原が広がり、真下には西岳が見える。
雲が多かったけど富士山の頭は見ることができた。
ただ南アルプスは雲に隠れている。
三角点に八ヶ岳最初のタッチ。
30分くらい編笠山を楽しんだので青年小屋に向かおう。
すぐ真下に青い屋根の青年小屋が見える。
それにしても権現岳って形のいい山だなあ。
大きな岩場を歩いていくと、あっという間に青年小屋に着いた。
こちら側だと編笠山って高い山でないのかな。
赤ちょうちんで知られる青年小屋には来てみたかったんだよね。
でも一杯飲み屋でなく普通の山小屋だった。
ここは泊まったほうが楽しめるみたい。
まだ午後2時半だけど初日はこれでゴール。
本当は先のキレット小屋まで行きたかったけど無理はしないことに。
青年小屋のテント場では二張りだけだったので貸し切り状態。
人気のある八ヶ岳だけど、さすがにこの時期は少ないのかな。
テン場から見ると編笠山はかわいい山だ。
テントを設営したら、朝に着ていたレインウェアを乾かすことに。
そして楽しみにしていた缶ビールだ。
水場が近いらしくて行ってみると思ったより歩く。
この乙女の水がちょろちょろとしか出ていなくて汲むのに時間がかかった。
もうこの季節は水量が少ないのかも。
風が強くなってきたので早めにテントに入って八ヶ岳初日の終了。
テントを背負ってもこれくらいの歩きだと楽だといいなあ。