涸沢は標高2400メートルあるので、夏場でも夜から朝方はかなり冷え込む。
翌日は北穂に登ることにした。
夜が明けた5時半くらいに涸沢小屋の横の登山口から出発。
かなり寒かったのでレインスーツも着込んで登ることに。
岩場を30分くらい登ると暑くなってきて脱いだけど。
ハシゴもあるけど慎重に登れば問題なかった。
涸沢岳が近くに感じる。
もう涸沢がかなり下のほうに。
北穂の山頂に近づくと怪しい空模様になってきた。
北穂分岐に着くと完全にガスに包まれてしまった。
2時間で北穂の山頂に着いたのに何も見えず残念。
とりあえず標高3106メートルだけど、あっけない気分。
寒かったので北穂高小屋のテラスで、ホットコーヒーを飲んで落ち着くことに。
夏山はこういう日もあるんだよね。
結局、ガスが取れそうもなかったので、そのまま涸沢まで下山。
昼寝をしたあと、今日は残念会として生ビールとおでん。
今回は涸沢に三連泊なので、翌日が帰る日。
本当は最後の日は上高地まで歩くだけにする予定だった。
しかし天気がまた回復して、よくなりそうだ。
夜中に空を見ると雲ひとつない満点の星空。
なので暗いうちに出発して、もう一度北穂を登ることに決めた。
4時半にヘッドライトを付けて涸沢を出発。
真っ暗だけど、昨日登っているのでコースは覚えている。
途中で見た朝日がきれいだった。
前穂が朝焼けに染まってきれい。
明るくなってきて、安心して赤く染まった岩場を登っていく。
青空と奥穂が美しい。
今日が一番の天気かもしれない。
昨日はガスで見えなかった北穂の山頂だ。
北穂高小屋もはっきりと分かる。
振り返ると奥穂と涸沢岳。
北穂分岐まで来ると、もう北穂の山頂は目の前。