まだ暗いうちに起き出して簡単な朝食を取ってから準備。
どうやらネズミは出なかったようだ。
Sさんが準備ができたので、先に出発していった。
こちらもヘッドランプをつけて、朝の5時に石塚小屋を出発。
暗い登山道を歩いていると、木々の間から朝日が顔を出してきた。
まずは花之江河の分岐まで戻らなくてはいけない。
1時間くらいかかったので、石塚小屋に泊まる人が少ないのも分かったような気がした。
ここから黒味岳の分岐を通り過ぎて、木道などを歩いていく。
やがて見晴らしのいい投石平という大きな岩に出ると、快晴なので気分が高まってきた。
湿原もあったりと意外とさわやかな登山道だ。
だんだんと奥岳の中央に向かっているのが実感できる。
途中には人らしき巨大な岩があり、自然って不思議だ。
ついに宮之浦岳かと思って登ってみると…
栗生岳の山頂でした。
似たような山だから区別ができないよ。
でもここですでに標高1867メートルある。
ということで今度こそ宮之浦岳の山頂を目指します。
振り返ると今まで歩いてきた道と山々がよく見える。
そしていよいよ朝の8時に山頂目前。
ついに屋久島で一番標高のある宮之浦岳の山頂に到着。
このためにずっと歩いてきたんだよ。
標高1935メートルだけど、九州でも一番高い山なんだよね。
しかし文字がかすれてしまって読めません。
合流したSさんと盛り上がる。
Sさんは宮之浦岳に登るのは二度目だそう。
前は雨の中で見晴らしが悪かったので、ようやく晴れて達成感も大きかったようだ。
すぐ目の前には永田岳が見えて迫力満点。
まわりの山々がよく見える。
特に愛子岳と太忠岳が気になった。
残念ながら海岸沿いは霞んでしまいハッキリしなかった。
淀川方面から来たのは二人だけだった。
しかし新高塚小屋方面から次から次と人が登ってくる。
山頂で30分くらい景色を堪能。
Sさんはこれで新高塚小屋へ向かうというので、これでお別れすることに。
ここまで一緒できただけでも心細さが解消された。
次は目の前にそびえる永田岳を目指そう。
この宮之浦岳の次に高くて迫力ある山も登りたくなったのだ。
宮之浦岳を下山してから、すぐに永田岳への分岐になる。
少し登山道を歩いていく。
永田岳は近づくと大きな岩だらけで屋久島らしい山だ。
最後のがんばりで登っていくと山頂が目の前に。
それにしても山頂は巨大な岩で、どこから登るんだか。
よく見てまわると、ちゃんとロープがありました。
岩を登りきると9時半に永田岳の山頂に到着。
標高1886メートルからは永田の集落がよく見える。
逆に永田から見えている大きな山が永田岳なのです。
それにしても山頂付近は巨大な岩ばかり。
つい先ほどまでいた宮之浦岳がよく見える。
こちらからだと形のいい山なんだね。
でも個人的には永田岳のほうが好きになってしまった。
景色を楽しんだら永田岳の分岐まで戻ります。
ここからは一気に新高塚小屋へ。
すると登山道の真ん中でヤクシカとばったり。
ちょっと見つめ合ってしまった(*^_^*)
そして樹林帯の中へ入っていくので、奥岳の山々を見ていられるのも最後のようだ。
宮之浦岳と永田岳をもう一度だけ目に焼き付けた。