口永良部島へは屋久島から船でしか行けないので、今回どうしても向かおうと決めていた。
午後1時、宮之浦港から小さなフェリー太陽に乗って出港。
このフェリーは1日1便しかないので、時間を調べておく必要がある。
屋久島から口永良部島まで1時間40分の船旅。
だんだんと島が近くに見えてきた。
ひょうたん型をした薩摩最大の活火山の島、口永良部島。
近くで見ると火山島のため、山から噴煙が上がっているのが見えた。
こうやって見ると山が連なる島だと分かる。
緑の火山島と呼ばれているのも理解できてきた。
口永良部島の本村港から上陸。
まずフェリーのチケット発売所でキャンプできそうな所を聞いてみた。
宿を探してみたが、休みのところが多くて取れなかったのだ。
キャンプ禁止の島ではないようなので探すしかない。
島にはキャンプ場はないが、何カ所かキャンプしても大丈夫のようだった。
安心して聞いた場所に行ってみることに。
最初に行ってみた場所は芝生でよさそうだったけど、トイレがないので困りそうでパス。
海沿いに出ると屋久島がよく見えた。
山沿いでは鹿がたくさんいる。
この島でもヤクシカと呼ぶらしい。
しかし屋久島より大群で行動しているので驚いた。
牛もたくさん放牧されていた。
たまに道路にまでいるので注意が必要だった。
ヤクシカはどこにでも出没している。
結局、テントを設営するのは寝待温泉の湯治小屋の空き地に決めた。
ここにだけトイレがあったのだ。
同じフェリーで来た鹿児島のAさんもここでテントを設営していた。
地元の人に聞いたら、時々ここでキャンプしている人がいるようだ。
なので安心して買い出しに出かけた。
ちょっと岩屋泊という場所に行ってみたら行き止まりだった。
どうやらこれ以上は西に行けないようだ。
島は細い道路ばかりなので、走ってみては引き返してばかり。
フェリー乗り場のある本村地区が島で一番大きい集落だった。
それでもとても小さな集落なので、お店も少ない。
しかも夕方の5時には閉まってしまう。
さすがに人口150人くらいの島だ。
火山と温泉以外は何もないというのも分かる。
なんとか簡単な買い物をして戻る。
海岸近くの「寝待の立神」という大きな岩場が印象的。
せっかくテント場を決めたので、寝待温泉に行ってみる。
奥まで歩いていくと小さな小屋がある。
さすがに目の前が海なので、フナムシがいっせいに逃げていった。
小屋に入ると半地下のようなところに湯船があった。
とても気持ちのいい温泉で、口永良部島に来てよかったと思える瞬間。
白く濁った温泉が気持ちいい。
貸し切り状態だったのでのんびり。
火山の島のため、温泉に入るのも目的だったから満足。
温泉から上がって食事の準備をしていると、猫たちがこちらの様子を見ていた。
なんか小さな島に来ると猫が気になるんだよね。