あとは槍へ向かって稜線歩きだ。
南岳小屋を出発して振り返ると北穂が遠くなっていく。
南岳の山頂はすぐ着くけど、普通の尾根にしか感じないんだよね。
正面には形のいい常念岳がよく見える。
疲れがかなりあるけど、槍に向かって歩くのは気持ちいい。
目の前の中岳へ一歩一歩登る。
中岳から見る槍もいい。
どうしても槍を見入ってしまって、進むのに時間がかかるのが難点だったりして。
横にはずっと常念。
今回もつい槍のポーズをしてしまった(^^)
時間も遅くなって誰もいないので独り占めだよ。
微妙にアップダウンが続くので最後のがんばりで歩く。
とうとう大喰岳に着いた。
ここは槍を間近で見る展望台。
ずっとここから槍を見ていたいけど先へ行こう。
槍ヶ岳山荘が近くなってきた。
最後は飛騨乗越の分岐から登るだけ。
夕方5時にやっと槍ヶ岳山荘に着いて終了。
穂高山荘から11時間かかったので今日も疲れた。
登山用グローブがボロボロになってしまった(^_^;)
何度も岩場で使っていたのもあるけど。
さすがにジャンダルムと大キレットと来てはね。
かなりテント場が埋まっていたけど、なんとか間に合って助かった。
なんと今回も岩場の隙間のテント場だった。
ここは小型のテントでないと張るのは無理。
横の岩に登ると槍と朝日がよく見える絶好の場所なんだよね。
そして雲海に沈む夕日に感動。
赤く染まる槍。
縦走したあとに赤く染まるテン場で飲むビールがおいしかった。
テン場のすぐ前は歩いてきた大喰岳。
3000メートルの標高での一日の終わり。
常念岳の向こうには満月の明かり。