夜中の3時くらいに大雨が降って目が覚めた。
テントにしないで小屋に泊まればと後悔しても仕方ない。
夜明け前に出発しようと思っていたけど、ずっと様子をみていた。
なんとか明るくなって雨が上がったので、急いで濡れたテントを撤収。
他の人は先に出発していたので、最後に栂海山荘を出発。
5時半なので予定より遅くなりそうだ。
ついに日本海の親不知を目指して歩いていこう。
小雨が降っていたのでカッパを着て急坂を下っていく。
1時間くらいで、まず黄連山に着いたけど眺望がないので素通り。
少し下ると黄連の水場だったので、減った分の水を補給しておく。
次に菊石山に出たけど、樹林帯の中で山頂らしさがない。
ここからロープのある急坂が続き体力を奪われる。
日本海へ向かって下っているはずなのに登りが多い。
しかも雨が強くなってきて泣きそうだ。
下駒ケ岳に着いて小休憩。
樹林帯の中のアップダウンが続き、自分がどこを歩いているのか分からなくなる。
白鳥山の急坂を登っていると、土砂降りになって体も心もビショ濡れ。
とにかく早く白鳥小屋で休むことだけを考えて登る。
やっと白鳥山に着いて小屋が見えたときは助かったという気分。
栂海山荘から4時間かかった。
小屋に入ると栂海山荘を先に出発していた人が休憩していた。
やはり雨宿りも兼ねているとのこと。
濡れたカッパを脱いでサッパリすると生き返るようだった。
小屋の中はきれいで、ここに泊まるのもよさそう。
やっと小雨になってきたので出発することに。
結局、1時間もいたのでかなり予定オーバー。
まだカッパは乾いていないけど、先ほどよりはマシかな。
白鳥山からどんどん下っていくとシキ割の水場があった。
少し汲んでみると雨のせいか濁っていた。
水は余裕があったのでパスすることに。
少しアップダウンのあと金時坂を下っていく。
これがかなりの急坂で慎重になるのでペースが悪くなる。
雨で濡れて滑りやすいからロープに頼ったりする。
なんだか読売新道が蘇ってくる。
やがて雨もあがり晴れ間が出てきたけど、カッパを脱ぐ状態じゃない。
お昼の12時半くらいに、やっと舗装道路のある坂田峠に出た。
長い休憩も含めて7時間かかっている。
ここで標高600メートルまで下ったことになる。
アスファルトの道路に座ってカッパを脱いで、ようやくスッキリ開放された気分。
ここからタクシーを呼べるので乗って行きたい気持ちを我慢。
20分くらい休憩して再出発。
坂田峠のお地蔵さんにお祈りをしてゴールを目指す。
ここからはフカフカの落ち葉が積もる歩きやすい登山道になる。
ハイキング気分でかなりペースを上げる。
ブナ林の木漏れ日がきれいだけど、だんだんと暑さが厳しくなってくる。
樹林帯の中の尻高山は通過。
杉の巨木があると標高が下がったんだと実感。
森の向こうには日本海が見える。
二度目の舗装道路に出る。
もう海が近いのに、なかなか着かないのがつらい。
樹林帯の中の二本松峠を通過。