緑あふれる島の山々へ 〜屋久島〜

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今日は縦走するため、登山口と下山口が違うのでバスで向かうことにした。
朝に安房からバスに乗って、紀元杉のバス停で降りる。

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まずは紀元杉に挨拶をしておかなきゃ。


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紀元杉からは舗装道路を淀川の駐車場まで歩く。
ここに淀川登山口があり、登山届けの箱やトイレもあった。
さあ、午前10時半に屋久島の奥へ向かって出発。


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最初は林の中をしばらく歩いていく。

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登山口から40分ほどで最初の山小屋である淀川小屋に着く。
最初、夕方にここで泊まってから、次に新高塚小屋に泊まろうを考えていた。
しかし宿の主人が登山に慣れているなら、二泊もする必要がないと教えてくれた。
なので淀川小屋を使わないで、一泊だけで縦走することに決めた。
ここはきれいだったので泊まってみたかったけど。

ちょうど同じバスで一緒だった年配のSさんと同じ出発だった。
ここで休憩をしていたので話してみると、どうやらこの先の山小屋を使うようだった。
同じ予定になりそうだったので、よろしくと挨拶をしておく。


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淀川小屋の近くには水場があったので、減った分を給水して出発。
その名の淀川はきれいな川だった。

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だんだんと山の中を登っていっくと、変わった大きな石が見えた。
あれがトーフ岩と呼ばれている岩か。
本当に包丁で切った豆腐みたい。

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やがて花之江河という湿原地帯に出る。

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花之江河にはたくさんのヤクシカがいて、ほんわかした気分になった。
ここにはシカが好んで食べる草が生えているようだ。
向こう側には山頂に岩だらけの黒味岳が見える。

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花之江河にSさんもいたので、とりあえず休憩しながら昼食タイム。
まだ時間に余裕があるため、今日のうちに黒味岳を登ることに決めた。
少し歩いていくと黒味岳の分岐になる。


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ここからちょっとした岩場などの登山になる。
この時間に登山者が結構いたけど、どうやら淀川からの日帰りらしかった。
黒味岳だけなら日帰りで余裕のようだった。

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山頂に近づくと巨大な岩が見えてくる。
石の上に人がいるので、早く乗ってみたくなる。

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屋久島の中央の標高のある山を「奥岳」と呼んでいる。
海沿いの集落からは見ることができないので、歩いて来るしかない。
奥岳の山々は白い結晶が混ざった花崗岩がごろごろしている。
その中で黒味岳は特に巨大な花崗岩が山頂にある山だった。
目の前にすると、なんて大きな岩だろうか。
ちなみに海岸部にある山は「前岳」と呼んでいる。


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巨大な岩の上に登ると黒味岳の山頂に着いた。
見晴らしがよくて、とても感動できる山だ。

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淀川の登山口から4時間たっているので、しばらくまわりの景色を楽しんだ。
なんて大きな岩にいるのって気分がいいのだろう。

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目の前には目指す宮之浦岳が見える。
近いようで、まだまだ距離があるんだよね。

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しかし見渡してみても岩がごろごろしている。
屋久島の山が岩だらけということが、登ってみると実感できる。

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黒味岳を下山して、また花之江河に戻る。
再びヤクシカを見ながら、今夜泊まる山小屋へ向かう。


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花之江河からの分岐から、しばらく森の中の登山道を歩いていく。
思ったより距離があり薄暗い道なので、明るいうちに着かないと不安になりそうだ。
途中に水場があるので給水しておく。
そして夕方4時半に小さな石塚小屋に到着。
あまりに小さな山小屋なので、完全に避難小屋といった感じ。


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先にSさんが着いていたので、今夜の泊まりは二人だけ。
一人でないから安心できてよかった。
でも小さな小屋だから二人でちょうどよかったかもしれない。
屋久島の山小屋はすべて無人なので、寝袋や食料は必要。
縦走するには日帰りが無理のため、山小屋を利用するかテントを張るしかない。
石塚小屋は場所的に外れているので利用者が少ないようだった。


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Sさんもいろいろ山に登っていたので、たくさんの山の話をしながら夕食。
もちろん夕食はインスタントのカレーにアルファ米です。
缶ビールも1本だけ持ってきていたので、これだけでご馳走の気分。
そして山の夜なので、早めに就寝。
ただ小屋にはネズミが出るという話だったので、食料だけはしまっておく必要があった。



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