うふあがり島 〜大東諸島〜

うちなー東西南はしっこ巡り[その1]
大東諸島≫2011年3月26日〜4月3日

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うふあがり島。
遙か東の彼方の海にある島。
そう呼ばれていた南と北の大東島。
八丈島の人たちが開拓してから110年。
海岸沿いが断崖絶壁のため、ずっと人を寄せ付けない無人島だった。
沖縄の離島の中では一番遠いのかもしれない。
ついに沖縄の最東端に位置する大東諸島へ・・・


☆南大東島

羽田空港からの飛行機から富士山がきれいに見えた。
今まで機内から見た中で一番かもしれない。

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那覇空港から外に出ると思っていたより肌寒い。
とりあえず天気もよくなかったので食べてばっかりの那覇滞在。
昔ながらの食堂でゴーヤチャンプル定食。なんだか懐かしい味。
一度にじゃないけどタコライスや沖縄風やきそば、ぜんざいなど食べ歩き。



いよいよ大東諸島へ向けてフェリーに乗ることに。
まず、とまりんこと泊港で予約していたチケットを購入する。
無事に出港するというのでホッとする。

大東諸島へは那覇から飛行機も1日に1便出ている。
ただ早期割引がないため普通運賃で2万円以上と高い。往復割引はあるようだが。
簡単に飛行機で行くのではなくて、あくまでもフェリーにこだわった。
大東島の海岸線がすべて断崖絶壁のためフェリーを港に横付けできない。
そのため人も荷物、車さえクレーンで積み降ろしする。
かなり昔にその光景の写真を見たとき、いつかは訪ねてみたいと夢みていた。

大東行きを計画するにも、その出航スケジュールが問題だった。
基本的に5日周期で那覇と大東島を往復する。
そのためスケジュールが発表されるのが前の月の下旬ときたもんだ。
週一便で何曜日とか決まっているならともかく、これでは日程に余裕がないと無理だ。
海が荒れたりすると、すぐ欠航するらしい。

普通の便は泊港から出るが、この日は石油類などの危険物を載せる便のため那覇新港になる。
しかも定員も普段は55名だが25名と少なくなる。
地図で見ると那覇新港が近く感じたので歩いて行ってみることにした。
すると思ったより遠くて30分もかかってしまった。
疲れた状態でフェリーを探すが、どこにあるか見つからない。
タクシーの運ちゃんが通りかかって、フェリーだいとうならアレだよと教えてくれた。
よく見ると奥のほうに古そうな小さな船が見えた。
あまりに小さな船で言葉をなくした。
手前の漁船のほうが大きいではないか。
これで外洋に出るのかと考えると、海が荒れないことを祈るだけだ。



約700トンの小さなフェリーだいとう。
船室は二段ベッドと雑魚寝用の和室があるのみ。
共用スペースの小さなサロンもあった。




あと特別室があったが普段は使えないらしい。


これで約15時間の船旅が片道5000円台とは安いと見るべきか。
シャワーなんてないので本当に寝るだけだ。

夕方5時に那覇新港を出港すると、すぐ船の揺れが大きくなってきた。
先行きが心配なので、寝台で
横になっているしかない。

とにかく夜中ずっと激しい揺れによって熟睡できなかった。
これほどの揺れは台風明けに乗った北海道からのフェリー以来かもしれない。
こちらは荒波の太平洋の中の小さな船なので心配だらけ。
無事に着くことを祈るだけしかない。




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