真夏の光を浴びて八重山

・鳩間島

>8月30日(木)

今日は安永観光の10時発の高速船に乗るので、ゆっくり朝を過ごす。
泊まった宿は朝食にトーストやコーヒーが自由に取れるので助かる。

宿を出ると太陽が眩しい。今日も天気がいい。
でも背中のバックパックが重くて離島桟橋まで5分歩いただけで暑い。

昨年から鳩間島への高速船が毎日出るようになって、ようやく行くことができる。
鳩間は西表島の上原への寄港便になるようだ。
しかも離島桟橋で見たら安永観光だけでなく、八重山観光も高速船を出していることがわかった。
こちらだと朝9時発があったので、最新の情報はその場に行かないとわからないみたい。

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10時に石垣港を出港すると、やはり初めて行く島だとワクワクする。
約40分少しの船旅で鳩間島が見えたきた。
満員状態の船だったが、鳩間で降りる人は7、8人だろうか。
ほとんどの人が西表までのようだ。

鳩間の港は小さな桟橋があるだけで、待合室なんてない。
すぐ集落のようで小さな島だと実感できる。
予約した宿も港から近くだというので歩いて行く。

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港から5分くらい歩くと「まるだい」という宿に着いた。
もう築100年の赤瓦の民家なので、田舎に帰ってきたかのような雰囲気。
手入れもされているようで古くて汚いイメージはなかった。

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鳩間は食堂が少ないということで三食付きの宿が多い。
お昼まで時間があったので集落を歩いてみることに。
といっても小さな島には集落もひとつだけ。

静かな集落を歩いていても、それほど人に出会わない。
来たばかりだというのに時間がゆっくり流れているのがわかる。

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鳩間には病院や交番がない。
急病になったときは石垣島へ行くためのヘリポートがある。

ヘリポートの奥には小中学校があった。
鳩間は里子の歴史がある。
ドラマや漫画になったことで知られるようになった島だ。
数回ドラマを見たことがあったが、そのときはそれほど鳩間を意識していなかった。
そういえば泊まる宿がドラマのロケで使われたことを後から知った。
でもそれを観光名所や宣伝する感じがなかったので印象がよかった。

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ちょうど昼時になったので宿に戻る。お昼は八重山そば。
食後は縁側で休憩することに。
開けっ放しの部屋が昔ながらの民家。
こうオープンな民宿は数少ないかもしれない。
それにしても縁側で昼寝するのが気持ちいい。

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島の中央にある鳩間中森は島で一番標高がある。
民謡の鳩間節が生まれた場所とのこと。
灯台が島のシンボルになっている。
ここから見る西表島がとても大きい。

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展望台

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島を一周できる道があるということなので歩いてみる。
ちゃんとした舗装道路かと思っていたが、草木が生え茂る中の細い林道のよう。
1時間くらいで一周できるらしいが、この日差しだと暑くて倍の時間はかかるかも。
早く海に入りたい気分になってくる。

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島には浜がいくつかあり、それぞれ泳げるようだ。
反時計まわりに歩いて、まずあるのが船原浜。
しかし時間的に干潮で、かなり歩かなければいけないようなので見るだけ。

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島の北のほうの島仲浜もすごい潮が引いている。
でも我慢できず海に入ってみた。
かなり珊瑚が水面に出ていて、先へ進めず引き返す。
こんなに引いているとは思わなかった。

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また少し歩いた立原浜では鳩間の漁師さんが漁をしているところだった。
満潮のときに網を仕掛けておいて、干潮になると引き上げるようだ。
こういう小さな島だからこその漁だ。

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しばらくすると他にシュノーケルする人が来たので、聞いてみると奥がプール状態になっているらしい。
あとから着いていくと穴が開いたように深くなっている。
シュノーケルしてみたら、珊瑚や魚であまりにきれいなので感動。
黒島の仲本海岸のような感じか。

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シュノーケルを満喫したら、疲れてきたので上がることに。
また一周道路を歩いて、島の西側の屋良浜へ。
ここは他の浜と違ってのんびりするのによさそうだ。

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そして一周して灯台を見ながら歩くと、また港に戻ってくる。
夕暮れ近いので宿に帰ってシャワーを浴びる。

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鳩間への高速船は一日に2便ある。
どうやら夕方に着く便があったようだ。
宿に今日泊まる人が来たので、挨拶したら波照間で一緒の宿だったAさんなので驚いた。
あまりの偶然なので凄すぎる。
鳩間に来ることも知らなかったし、しかも同じ宿って。
これが八重山の巡り合わせなのかな。

オリオンを飲んで縁側でまったり。
日没なので、ちょっと屋良浜まで夕日を見に行く。
雲がなかったので太陽だけが水平線に沈んでいった。

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宿で夕食のあと、二人だけでゆんたく。
他に泊まっていたのは小学生の子供二人がいる家族だったので気を使う。
子供がドラマを見て、この宿に泊まりたかったらしいので影響あるんだ。
なにしろ夜寝るときも開けっ放しなので、プライバシーを大切にする人は泊まれないだろう。
宿の奥に小さな個室と離れにプレハブのような個室もあった。
でもせっかく泊まるならメインの部屋のほうがいい。

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宿の庭を大きなヤドカリが散歩していた

星空を見ようと思ったら、遅い時間だと満月に近い状態で見ることができなかった。
それにしても島のコウモリは大きい。
カラスが飛んでいるみたいだし、木々の中をユサユサぶら下がっているから最初は驚いた。
でもオオコオモリにはすぐ見慣れるけどね。
昼間は名前のとおり鳩間島にはポーポーと鳩が多い。

どこかでゆんたくしていた音が聞こえなくなると、島は更に静かになった。
ヤモリの鳴き声を聞きながら眠りにつく。


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