北限に咲く島へ 〜北海道2009〜

・富良野〜苫小牧

翌朝も天気がよくなりそうだ。
今日は夕方の苫小牧からのフェリーなので、急ぐこともなくゆっくりと過ごす。
コーヒーを飲んで、朝食のあと急に大雨が降ってきた。
そろそろテントを撤収しようと思っていたところだった。

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まあ、慌てても仕方ないので雨がやむまでテントの中で二度寝。
たぶん通り雨だったのか、しばらくしたら晴れ間が出てきた。
濡れてしまったテントが乾くまでゆっくり。

二輪専用の駐車場に行くと、こうちゃんがいたので朝の挨拶。
昨夜に探したけど、どこにいるかわからなかった。
ずっと自走で北海道まで来て、函館から富良野まで雨で大変だったらしい。
北海道は広いから雨が降る時間帯が違う。
こちらはタイミングよく夜中だけの雨で助かったけど。
しばらく話をしたあと、出発することに。



どうやら道北の天候が怪しそうなので、早めに南下することにした。
せっかく富良野にいるから、まだ行ったことのない富良野チーズ工房に寄ってみる。
ひととおり見学できてチーズも試食できる。
ピザがおいしそうだったけど、まだ時間前だったのが残念。
でもチーズのアイスが甘くて濃厚でおいしかった。




なんだか雲が多くなってきて、富良野あたりも昼前には天気が心配だ。
R237をしばらく走って、道の駅しむかっぷで休憩していると、またこうちゃんと再会した。
たぶん同じルートを走っているんじゃないかと思っていた。
いろいろと話をしたあと、今度こそお別れ。

日高峠を越えると快晴になってきた。
振り返ると北方面は雲がかかっている。
これほど場所によって天気が違うと笑ってしまう。


ずっとR237を南下しながら、時間的に余裕があるので日高へ行くことにした。
途中から80号に入ってみる。
ほとんど車が通らないから独占している気分。
青い空に吸い込まれそうだ。



やがて牧場が多くなり、馬たちがのんびりしている。



サラブレッド銀座で目に入った牧場で近くまで行ってみる。
すると遠くにいた馬たちがいっせいに向かってきた。
Wに興味があるのかな。
なんや、こいつという顔。まあ、鉄の馬みたいなものだけど。



突然で驚いたけど、人なつっこい馬たちでかわいいではないか。
しばらく馬と触れあったあと、さよならして出発。バイバイ〜(^-^)/


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道の駅のサラブレッドロード新冠に寄って、遅い昼にしよう。
豚丼があったので注文してみる。
味は普通だったけど、北海道の気分にはなれた。
やはり帯広で食べたほうがいいかも。



時間もあるので昔にも入ったことがある新冠温泉レ・コードの湯という温泉でのんびり。
ここは高台にあるから露天からの眺めがいい。
さあ、苫小牧に向けて出発だ。



あとはひたすら走って夕方に苫小牧港に到着。
仙台行きのフェリーにはたくさんのオートバイが乗るようだ。
乗船待ちしているとき、原付のスクーターの女の子と話し込む。
初めての北海道が楽しくて仕方なかったみたい。
ずっとライダーズハウスを使いながら道北を中心に巡ったようだ。
いつかはもう少し大きなオートバイを手に入れてまた来たいとのこと。
会う人会う人みんな目がキラキラしているなあ。
それだけ夏の北海道は魅力あふれるところなんだ。
今でも変わっていない光景があって、こちらまで胸に来るものがあった。





乗船すると風呂に入ったあとビールを飲みながら、北の大地に別れを告げた。

(この日の走行距離は約300キロ)




翌朝の10時に仙台港に着いて、あとは高速で帰るだけ。
天気がよかったので東北道では暑くて熱射病になりそうで疲れた。
夏の北海道が走りやすかったら余計かもしれない。
夕方には無事に家に着いて旅が終わった。


(全体の合計走行距離は約2200キロ)







今回の北海道の旅では、天気予報は悪かったのに行ってみたら晴れ間が多くて助かった。
カッパを着たのが礼文島でのトレッキングの時だけというのも妙な感じ。
利尻と礼文が中心になったけど、今回も忘れられない北の大地への旅となった。











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