また稚内港に戻ってきたので、すぐスタンドに寄る。
利尻と礼文だけで給油しないで300キロ走った。
やはり離島に行くときは燃費のいい単車がいいかも。
せっかく稚内まで来ているから、定番の宗谷岬には行っておくか。
だんだんと曇ってきたけど雨は大丈夫そうだ。
宗谷岬の駐車場には、やはりたくさんのオートバイが停まっている。
ここに来るのは三回目かな。
やっぱり一番最初に来たときは感動したっけ。
確かそのときはオートバイを乗り入れして撮影したなあ。
さすがに混んでいると無理だね。
とりあえず写真だけは撮っておかなきゃ。
最北端のお土産やの気温計では20度。
風がないせいか思ったより寒くないから、走っていて気持ちいいはず。
宗谷岬を出発してオホーツク海沿いのR238を走り出す。
この道は天候次第で印象が大きく変わる。
雨や曇だと距離が長く感じるんだよね。
途中にある道の駅さるふつ公園でお昼にした。
名物だというさるふつ定食はホタテづくしでおいしかった。
牛乳仕立てのホタテ鍋や刺身などで満足。
今回、初めて北海道らしいものを食べたような気がする。
そのあとクッチャロ湖に寄ってから、南下することにした。
時間があればサロマ湖や道東方面に行ったんだけど、もう日程的に無理なのであきらめる。
ときどき晴れ間も出るけど、薄曇りなのでR275をたんたんと走る。
この道はそれほど見所がないので移動するだけ。
さすがに眠さに負けそうになったので温泉に入ることにした。
手塩川温泉は安いし、広くて混んでいないのでのんびりしてしまった。
道北にもワイルドな露天があるといいんだけど。
さて、今日の予定を考えなければ。
四泊続けてキャンプして疲れもあるし、これから完全に雨なので宿に泊まりたい。
なので場所的に名寄のユースに泊まることにした。
途中のヒマワリ畑は完全に終わろうとしていた。
もう寄り道もしないで名寄へ直行。
ユースはきれいな洋風の建物だった。
最近はこういうユースが多いね。
ちょうどユースに着いたころに雨が降り出した。
しかもここは二輪用の屋根付き車庫があって助かった。
これなら全部の荷物を部屋に運ばなくてもすむ。
ひと息ついたらビールを飲みながら夕食までゆっくり。
だんだんと雨が激しくなってきたので宿にして正解だった。
しかもユースにしては手の込んだ料理がおいしかった。
雨が激しくなってから、二人のソロライダーが着いた。
よく雨の中で暗い道を走ってきたなあと感心した。
北海道で夜に知らない道を走るのは恐い。雨だと余計に。
無理して距離を伸ばしたい気持ちはわかるけどね。
ユースなので遅くなる前に就寝。
(この日の走行距離は約230キロ)
久しぶりのベッドで熟睡できた。
夜中はずっと大雨だったみたいだけど、朝は小雨になっていて上がりそうだった。
なんだかここ数日は夜だけ雨の展開だなあ。
朝食のあと、ゆっくりと過ごす。
若い男性ライダーのD君は昨日、旭山動物園に寄っていたら名寄まで思ったより時間がかかったらしい。
地図だけ見ると近いようだけど、北海道は広いんだよ。
もうひとりの若い女性ライダーのEさんは、大洗からのフェリーで苫小牧に着いて名寄まで来たとのこと。
大洗便は午後になって着くから、寄り道しながらだと旭川くらいが限度のような気がする。
初日から走ったもんだ。
初めての北海道だと自分の決めた予定のコース通りに走ろうとするね。
本当は天気のいいところに行き当たりばったりが一番なんだけど。
二人とも宗谷岬に行きたいらしい。やはり最北端に向かいたいみたい。
でも天気予報は道北が大荒れになっている。
しかも風が強いみたいだから大変そうだ。
自分としては昨日に礼文島を離れて正解だった。
海が荒れるとフェリーがどうなるかわからない。
D君はとりあえず宗谷岬に向かうようだ。
天気が悪くて風が強いことが気になったEさんは、無理しないで道東へ行くことに決めたようだ。
そうだよ、せっかく北海道へ来ているんだから、晴れているところを走ったほうが気持ちいいよ。
一緒になった三人とも東京から来ていたので笑ってしまった。
最後にユースの前で記念撮影したあと二人を見送る。
またどこかで会えるといいね。
こちらも準備をして出発だ。
旭川方面は昼から晴れの予報なので南下していくことにした。
とにかく雲の流れが早い。
遠くは晴れているけど、逆は真っ暗だったり不安な天気。