>2004年9月20日(月)
今日の朝も快晴で暑くなりそうだ。
もう連泊することはやめて近くの離島へ渡ることにした。
朝方は涼しくていいのだが太陽が昇ると暑くてテントを撤収するのに汗だく状態。
またWに荷物を積んで今帰仁村の運天港へ向けてキャンプ場を出発。
サトウキビ畑を見ながら走り、小さな港には30分もかからないで着いた。
ここから目指す伊是名島はフェリーで1時間くらいだ。
どこか離島に渡りたくて調べたら時間的にもちょうどいいし、歴史もある島なので決めたのだ。
運天港は伊是名島とその北にある伊平屋島しか出ていないので言われなければわからないだろう。今回、本部から入ったので思いついた島だった。
ニューいぜなに乗船 |
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運天港から古宇利島を見ながら出港 |
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見えてきた伊是名島
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10時くらいに「ニューいぜな」が出港。小さな船でも島へ渡る時は期待感で高まる。といっても意外と大きくて立派な船。
青い海が気持ちよさそうだ。風もないので波も穏やか。やがて島が見えてきた。
伊是名島は明治時代の初めまで代々400年以上も琉球王を務めた尚氏の始祖、尚円王(金丸)生誕の島として有名らしい。
よく知らなかったが観光客は少なく、ダイビングの穴場として知られているみたい。
本島の北に位置するほぼ丸い小さい島、伊是名の仲田港に上陸。
そういえばなぜか丸い島が好きだったりして。
まず時計回りに走り出してみる。しかし人がいない。フェリーには結構乗っていたのにどこへ行った?
最初に着いたのが伊是名城跡のある岩山。尚氏の墓地の玉御殿がある。 |
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伊是名島の仲田港から上陸 |
伊是名城跡 |
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龍神洞。鳥居があり聖なる場所だろうか |
それからすぐ南にある二見が浦海岸に着く。
まず目につくのが陸(アギ)ギタラ。特徴ある岩山だ。
その前にある展望台から見える二見が浦海岸が美しい。絵はがきのようだ。
陸ギタラと対になっている海ギタラが見える。 |
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陸ギタラの前。ギタラとは断崖や岩のこと |
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美しい二見が浦海岸。大きな岩が海ギタラ |
せっかくなので目の前の森林公園の展望台まで登ってみることにした。
小さな山だから楽勝だと思っていたが、この日差しは計算外だった。
わりと広い森林公園になっていて、暑さでクラクラしてきたころ展望台に着いた。もう汗ダラダラ。
でも登ってよかった。あたりの海がよく見える。琉球松が多い山だ。 |
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それからチヂン山に登ってみる。この山には眺望のいい美織所と呼ばれる崖の岩場があった。あとから知ったのだが悲恋の伝説があるそうだ。
この場所が気にいったので座って、しばらく風に吹かれながら海を見ていた。
チヂン山の岩場にて |
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チヂン山。山の右上に見えるのが座っていたところ
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もっと島巡りをしようかと思っていたが暑さでおかしくなりそうだったので、予約した民宿へ向かうことにした。
伊是名集落に着いたら民宿のある場所がわからずグルグルまわってしまった。
静かな集落にWのサウンドを響かせて申し訳ないのでなるべく静かに走る。
泊まる民宿「ときわ」は昔の沖縄そのままの赤瓦で、初めてなのに懐かしい感じだ。
伊是名にまだかなり残っているのがうれしい。
宿では「ときわ」のおばぁが優しく迎えてくれた。
なんでも、おばぁ一人でこの宿を切り盛りしているらしい。元気だ。
冷たいお茶で一息ついたら動きたくなくなってしまった。
開けたままの縁側がいい感じ。扇風機だけで涼しい。
民宿ときわ
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しばらくのんびりしたら近所散策しながら伊是名ビーチへ行ってみることにした。
まず島で歴史のある銘苅家へ。尚円王の叔父が住んでいたという旧家。
今は人は住んでなくて自由に見学できる。
本当に昔ながらの家が多く、本来の沖縄を見ることができて伊是名へ来たのが正解だったと思える。
伊是名ビーチに着くと青緑のきれいな海が見えた。
なんと波が透き通っているのだ。これには感動。
こういう海に出会うには離島に来るしかないみたいだ。
ちょうど宿で会った筑波のダイスケさんも来ていた。
少し話をしたあと泳いでみると遠浅で、あれと思ったら干潮だったらしい。
でもきれいな海で浮かぶだけで気持ちいいのだ。
それにしても珊瑚の死骸が多い。素足で歩くのは危険かもしれない。
このビーチは無料だし、シャワーもあったのが素晴らしい。
キャンプしている人がいたので、どうやらできるみたい。
だがこの島では民宿にして正解だったけどね。
夕方近くになったので宿に戻り落ち着くことにした。
一人旅している人やグループもいたので楽しい夜となった。
夕食のあとオリオンビールを買ってきて、やがて泡盛で話の花が咲いた。
なんともいえない時間が過ぎていく。
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三線の音でのんびり |
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