さっきまで静かだったけど、にぎやかになったトムラウシの山頂をあとにした。
なんだかガスが濃くなってきた気がする。
このあと登山口の分岐まで2時間かかった。
さらにヒサゴ沼までまた大きな岩場を歩くので大変。
やっとヒサゴ沼避難小屋に着いたのが午後6時。
なんと今日だけで13時間かかったことになる。
これだけ歩いたのは久しぶりなので、さすがに疲れた。
避難小屋に泊まっていたのは10人くらいで余裕があった。
年配の方が多かったこともあり、二階は誰もいないので独占できた。
だいたいの人が数日かけて縦走しているみたい。
やはり登山口と下山口が違うと自由な計画ができていいなあ。
天人峡から来てトムラウシ山まで登ってきたというと、凄いねえと感心されてしまった。
それだけにこのコースは距離が長いので、登りで使う人が少ないということだった。
夕食のインスタントラーメンを作りながら、楽しみに持ってきていた缶ビールがおいしかったこと。
この日は気持ちいい疲れですぐ爆睡した。
翌日は帰るだけなので気分が楽だ。
朝の6時に他の登山者に挨拶してヒサゴ沼を出発。
最後に何度もトムラウシ山を見るので、なかなか前へ進まない。
昨日あれだけ歩いたのに疲れもあまりないので助かる。
ヒサゴ沼から登っていく途中もチングルマがたくさん。
化雲岳の大きな岩が見えてきた。
化雲岳の分岐で最後にもう一度トムラウシを見ておいた。
しばらくは気分よく歩いたけど、また天人峡への悪路が待っているので大変だった。
そして午後2時には天人峡の登山口に帰ってきた。
今日は下山で時間にゆとりもあったので、のんびりペースで歩いた。
登山届けを見ると、昨日と今日で天人峡から登っているのは自分一人だけだった。
完全にこのコースは下山専用のような気がした。
たどり着くのが遠いので大変だったけど、それでも変化のある登山道で楽しめた。
トムラウシは縦走を楽しみながら向かう山だと思った。
日射しが強くて暑かったので、天人峡に流れる川が涼しくて助かる。
そしてホテルに戻って、温泉に入ると生き返った気分だった。
翌日、天人峡から出発。
考えてみれば、せっかく北の大地に来ているのにWで走っていないなあ。
なんだか待たせてゴメンよという気分。
戻る途中でダムのある忠別湖をちょっと見ておく。
一度、美瑛に出てから今度は白金温泉方面へ向かうことにした。
せっかくなので青池も見ておくことに。
北海道ではオンネトーや神の子池とか青くて神秘的な池が多い。
明日は十勝岳に登るため、登山口の望岳台に近い国設白金野営場でキャンプ。
荷物の出し入れのときだけオートバイでサイトまで入れた。
なので広い芝生の奥のほうで、まったりとキャンプできる。
正面には美瑛岳と美瑛富士が見える。
白金温泉に入ったあと、ちょっと歩いていると白髭の滝があった。
青くなった川と滝がきれいだった。
温泉から戻ると気持ちのいいキャンプ場では、やはりサッポロクラシックですな。