北の大地で山々巡り 〜北海道2012〜



☆トムラウシ山

明るくなってきた朝の5時に天人峡の登山口から出発

登山届けのノートを見ると、ここから出発する人は少ないなあ。
ここ最近は1日に1人いればいいほうだ。
どうやら天人峡は縦走して降りてくる人が多いようで、ここから登る人は少ないみたい。

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昨日、滝見台まで登っているけど、しばらくは樹林帯の中を歩いていく。

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少しずつ標高が上がっていくだけで、先を見ても山は見えず遠いことを感じる。
2時間半くらいでようやく樹林帯を抜けたみたいで、木道のある湿原地帯に出た。
どうやら第一公園と呼ばれる場所のよう。

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気持ちよく歩けるのもすぐ終わる。
整備されているのは第一公園の湿原地だけのようだった

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なにしろこのコースはポイント的な場所がないので、気分のメリハリが付けにくい。
朽ち果てたような小さな標識を見ると、だいたい半分近くまで来たのかな。

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生い茂った笹藪の登山道の途中で振り返ると、旭岳がきれいに見えていた。

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するとドロドロの水たまりが続く悪路が待っていた。
なんとか端っこを歩いたり、岩の上に飛び移ったりしたけど靴はドロドロ。
しかも笹の藪漕ぎする場所もあり大変な登山道。


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我慢の歩きもどうやら森林限界に達したような場所に出た。
するとチングルマの花畑が広がり、横には大雪山の山々がよく見えて最高の気分。
左側の旭岳から黒岳まで歩いたんだよなあ。

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満開の花と果穂になったチングルマ。

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ここらあたりはエゾコザクラもたくさん咲いていてきれい。


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するとついにトムラウシ山が見えてきて気分が高まる。
悪路も終わって歩きやすい尾根が続く。

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まず化雲岳を登っていく。
なだらかな尾根なので山という感じがしない。

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雪渓にいたキタキツネと目が合った。

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途中にはコマクサがたくさん咲いている。

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大雪山が見える化雲岳に着いてようやくホッとした。
すでにここまで6時間半かかっている。
このコースですれ違った登山者は4、5人だったので少ない。
しかも他から縦走して下山で天人峡へ向かうようだった。

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化雲岳から大雪山の旭岳などと見ておく。
先日はあちらから見ていたと思うと感慨深い。

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昼食休憩してから、あのトムラウシを目差そう。
木道があるので歩きやすい。

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途中で今夜泊まるヒサゴ沼避難小屋との分岐になる。
ここはそのままトムラウシへ。

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とうとう迫力あるトムラウシ山の目の前まで来た。

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トムラウシ山の登山口ともいえる分岐でザックを置いて、身軽になって本当の登山開始。

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登り始めて下を見るとヒサゴ沼にある避難小屋とテン場が見えた。
今日はトムラウシを下山したあと、あそこまで行かなくてはならないのでゆっくりはできない。

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日本庭園と呼ばれる花のきれいな場所もあった。

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このコースは登ったり下ったりが続くので疲れが蓄積されていく感じ。
でも変化があって飽きないけど。
そしてゴロゴロと大きな岩の上をずっと歩くので油断ができない。
これがイヤというほど続くんだよね。

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それにしても岩場にはナキウサギがたくさんいてビックリ。
あちこちで顔を出して鳴いているので、なんだか当たり前の光景に感じてきた。

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近いようでまだまだ遠い山頂。

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どうやら山頂真下の北沼に着いたようだ。
ここから最後の登りになる。

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山頂あたりも岩場が続く。

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ついにトムラウシの山頂に着いた。
標高2141メートルあるけど、残念ながらガスが上がってきて眺望はなかった。
でも晴れ間もあるのでうれしい。

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分岐の登山口から2時間半かかった。
もう天人峡から10時間近く歩いていることになる。
それだけに達成感いっぱいで三角点にタッチ。

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山頂には誰もいなかったので、まったりしているとトムラウシ温泉側から数人登ってきた。
大雪山方面は見えなくなったけど、それでもトムラウシ温泉や十勝方面は見えた。
すぐ下の南沼のテン場もよく見える。

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あとから南沼のテン場の人たちがたくさん登ってきたので、ここらあたりで下山開始。
晴れ間もあったので40分くらい山頂を楽しんだ。

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