正面に見える美瑛岳にも行ってみることに決めた。
火山らしく荒涼とした景観の十勝岳を一気に下っていく。
砂地の登山道を下り、振り返って十勝岳を見た。
こちら側からだと、きれいな三角形をしているなあ。
そして美瑛岳へ向かって行くと、迫力のある光景が見えてきた。
ずっと単調な登りだったので、初めて楽しく感じてくる。
美瑛岳の迫力に圧倒されそう。
イワギキョウがたくさん咲いている。
十勝岳では見なかった花が美瑛岳では咲いているんだ。
ようやく花を見ることができた。
それでも尾根の反対側は草木一本ない。
近くで見ると本当に迫力がある。
ちょうど縦走して来た人と話をすると、層雲峡からでトムラウシを越えて来たらしい。
日数がかかるけど、とてもうらやましい。
それにしても美瑛岳への尾根歩きは楽しい。
行くことにして正解だった。
すると岩の上にシマリスがぴょこんと出てくれた。
今回の登山ではよく見るなあ。
美瑛岳もチングルマが咲いている。
赤い果穂となったチングルマも。
右手にはオプタテシケ山の向こうにトムラウシ山が見えている。
美瑛岳の山頂と美瑛富士への分岐。
美瑛富士のほうへ行くとオプタテシケ山そしてトムラウシ山。
このまま美瑛岳の山頂へ。
岩場を登っていくと、どうやら山頂が近づいてきたみたい。
ついに美瑛岳の山頂に着いた。
素晴らしい標高2052メートルからの景色。
ここまで望岳台から4時間半かかった。
美瑛岳から見た十勝岳。
手前の美瑛富士は麓から見ると三角形だけど、上からだと台形っぽい。
改めて奥の大雪の山々とトムラウシを見ておく。
いや〜、大雪山系の山はとても広いなあ。
こうやって登ってきた山々を見ると、ものすごく感慨深い。
歩いてきた尾根。
しかし十勝岳に登っている人は多いのに美瑛岳まで来る人は少ない。
ぜんぜん後から登って来る人もいないし。
先に美瑛岳の山頂にいた人がいたので、聞いてみると誰も来ないのでずっと昼寝していたとか(^^)
この人も山好きな人だったので、美瑛岳の山頂を独占して1時間も話し込んでしまった。
ということで美瑛岳の迫力ある斜面を見ながら下山開始。
途中で美瑛岳を見上げると、緑がきれいで違う山のよう。
こうも見え方の違う山も珍しい。
松などの樹林帯を下っていく。
そして美瑛岳を下ると沢に出た。
どうやらポンピ沢らしくて、冷たい水で顔を洗うと気持ちいい。
ちょっとした雪渓を渡ったりと、このコースは変化が多くておもしろい。
もう一度、振り返って美瑛岳を見ておく。
十勝岳のほうから見た迫力ある姿と違って、とてもきれいな山だ。
美瑛岳がこれほど二面性のある山だと思わなかった。
だんだんと美瑛の町が見えてきた。
十勝岳の登山道が見える。
十勝岳と美瑛岳の分岐に出た。
このあと望岳台に戻ってきて終了。
美瑛岳の山頂からは2時間半かかった。
思ったより距離があったので、充実感たっぷりになった。
なので休憩も含めて全部で8時間の行程。
望岳台の駐車場で十勝岳と美瑛岳を見ながらキャンプ場へ戻ることに。
心配していたガスも上がってこなくて、最高の登山日和だった。
きっと十勝岳だけでは単調すぎて、登るだけで終わったかもしれないなあ。
でも美瑛岳にも登って本当によかったと感じた。
登山のあとに入った白金温泉が気持ちよかった。