さあ、これからは黒岳までの縦走開始だ。
時間のない人は姿見駅と旭岳の往復をしていた。
どんどん下っていくと雪渓が見えてきた。
念のために軽アイゼンを持ってきたけど、使うほどではなかった。
雪渓を渡って旭岳の山頂を振り返ってみる。
こちら側から見ると違う山みたい。
雪渓を過ぎるとチングルマの白い花々がきれい。
場所によって満開みたいだった。
ピンクのかわいいコエゾツガザクラがたくさん咲いている。
ここからは気楽に歩いて行ける。
もう一度振り返って旭岳を見ておく。
なんだか荒野の中を歩いている気分。
旭岳と間宮岳、北海岳の分岐になったので、ここは間宮岳へ。
と思ったらすぐ間宮岳の山頂に着いてしまった。
平坦な丘なので通り過ぎるところだった。
そのまま黒岳方面を目差す。
途中にはコマクサが咲いていた。
他でもよく見かけるイワギキョウ。
こちらもよく見るイワブクロ。
そして黒岳と裾合平の分岐。
日帰りの人は裾合平をまわって姿見駅へ向かうらしい。
ここから黒岳へ縦走する人は一気にいなくなってしまった。
ずっと尾根歩きなので歩きやすい。
お鉢平カルデラが見えてきた。
ここは有毒ガスが出ているので立入禁止で降りることはできない。
なので広大なお鉢巡りをしていることになる。
時計まわりに歩いているので、今は北まわりということになる。
気がつくと中岳の山頂だけど、尾根の途中にしか感じない。
大きい火口のまわりにそれぞれ山の名前が付いている。
それにしてもお鉢平カルデラすごい。
また雪渓が出現して、今度は下るので慎重になった。
あとは平坦な道なので楽だった。
お鉢平展望台があったけど、ずっとお鉢平がよく見えていたんだけど。
ようやく黒岳が近づいてきた。
ここもチングルマやエゾノツガザクラのお花畑がきれい。
避難小屋の黒岳石室をちょっと見てから、黒岳の山頂へ向かうことに。
黒岳の麓は岩がごろごろしている。
途中の岩場で初めてナキウサギを見た。
ネズミくらいに小さくて、本当にかわいい鳴き声なんだ。
黒岳石室から15分くらいで黒岳の山頂が見えてきた。
黒岳は層雲峡のロープウェイから近いので、山頂は人が多かった。
天候が悪かったらこのまま層雲峡に下るのも考えていた。
標高1984メートルの黒岳からは、旭岳など大雪山の山並みがきれいに見えた。
こうやって縦走してみると、最初に登った旭岳が一番大変だったかも。
昼食休憩でまったりして眺望を楽しんだ。
これでまた黒岳石室に戻って初日の終了。
ここは2000円の素泊まりで毛布も貸してくれるので泊まることにした。
シェラフがあるので毛布はマット代わりにすることに。
結局、この日は休憩も含めて7時間の歩きだった。
まだ時間も早かったので目の前の桂月岳にも登ってみた。
桂月岳の山頂はイマイチだったけど、途中の登山道から黒岳石室やテン場がよく見えた。
桂月岳にはコマクサも咲いていた。
シマリス君もいた。
きれいな景色を見ながら飲むサッポロクラシックは格別。
小屋に戻って、他の登山者と山話をしながら夕食。
インスタントラーメンとおつまみだったけど山ではご馳走に感じた。
小屋は山に囲まれていたので、夕日は楽しめなかった。
この日、泊まったのは10人くらいだったので余裕で寝られた。