トカラ列島の最北端の口之島が見えたきた。
鹿児島からだとトカラの玄関口になるけど、今回は宝島から北上して来たので最後の島。
この島も火山島なので海上に山々が浮かんでいるようだ。
中之島からだと1時間で、口之島の西之浜漁港に着いた。
上陸すると広い港で降りる人は少なかった。
ちょうど港にいた役場の人にキャンプの確認ができた。
口之島から離れていくフェリーを見ながら集落とは逆の海岸沿いへ。
プールのような平瀬海水浴場はとてもきれい。
海水浴場から少し行ったところにトイレとシャワーの建物があった。
まわりにテントを設営できる場所がないけど、建物の屋上が絶好のテントスペースだった。
今回トカラを旅して来た情報で知ったテント場だった。
屋上には板間があるので、まるでテントを張るためにあるような感じ。
ここからの眺めが最高だけど、風が強いと大変かな。
もし暴風雨になった場合はシャワー室の更衣室に逃げ込めそうだった。
お昼を食べてのんびりしてから少し島を見に行くことに。
海水浴場のある建物から少し海岸沿いを行くと北緯30度線。
口之島は昔、国境の島だったので北部の北緯30度から南は日本でなかったんだよね。
つまり戦前の十島村は、上三島と下七島で十島だった。
それが現在の薩摩硫黄島などの三島村と、トカラ列島の十島村になったのだ。
トカラ列島の島を知らない人が多いけど、こういうことはさらに知られていなんだろうなあ。
さらに少し行くと行き止まりになり、島の最北端にあるセリ岬の赤瀬。
夏のような青空で気持ちいい海岸沿いを戻ることに。
すぐ目の前にあるフリイ岳の展望台へ行ってみることに。
駐車場から歩くけど、たいした登りではないのでハイキング気分。
階段も整備されて登りやすい。
途中には兵舎跡や水タンク跡などがあり、この島も戦時中は舞台になったことを実感できる。
フリイ岳の山頂には立派な展望台があった。
島の北部にあるので、口之島の全体を見渡せた。
たかだか標高235メートルの山だけど、絶好の展望場所だった。
こうして見ると口之島は山々が連なり、一番変化のある島かもしれない。