読売新道 〜折立から赤牛岳と黒部湖へ〜

 

☆黒部五郎岳

歩いていると雨が強くなってきて景色を楽しむどころではない。
晴れていれば楽しい稜線歩きだったろうに。
やがて雨が上がったけど、いつ降り出すか分からないのでカッパを着たまま歩く。
だんだんと黒部五郎岳が近づいてきた。

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この雨の歩きでショックなできごとがあった。
デジイチ用のカメラバッグにレインカバーをかけていたけど、どうやら雨水が入り込んだようだった。
気づいたときにはもう遅かった。
キャノンのEOS 6Dはエラーメッセージが出て使えなくなってしまった。
そうなると単なる重い荷物になってしまう。
早めにザックの中へ入れておけばよかった。

※乾かして数日するとカメラの電源は入った。
 でもシャッターが押せないので修理センター行きとなった。
 しかも後日、勘違いしてここまで撮影していたデータを間違って消してしまった。
 なのでこのあとは予備で持っていたコンデジとiPhoneで撮影した。

気持ちが暗くなりながら登っていくと黒部五郎の山頂が見えてきた。
ああ、雲ノ平から見たときは美しい山に感じたのに、今はブルーな山にしか感じない。
山頂の手前で分岐になるのでザックをデポして登ろう。

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そして黒部五郎の山頂に到着。
長かった。太郎兵衛平から7時間かかった。
体力的より精神的に疲れたかもしれない。


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ダメだと思っていた眺望も何とか大丈夫だった。
槍ヶ岳が見えると気分が高揚してきた。
穂高連峰や笠ヶ岳もよく見える。
よかった、天気が回復してきたみたいだ。


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そしてこれから目差す赤牛岳も見える。
この山だけ赤い岩肌なのですぐ分かる。


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下のほうのカールを見ると、奥に黒部五郎小舍が見える。
近いようでまだまだ遠い。


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三角点にタッチして下山しよう。

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すぐ真下に見えるカール。


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カールの底部へ降りると晴れ間が出てきた。
雲ノ平に負けないくらい美しい光景が広がっていた。
もう水晶岳や鷲羽岳が近い。


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ここでゆっくりしたいところだけど先を急がなくては。


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さっきまでいた黒部五郎の山頂を見上げる。

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黒部五郎岳の山頂から思っていたより時間がかかり、やっと黒部五郎小舍に着いた。
もう夕方6時なので長く歩いた日だった。

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テント場から見える笠ヶ岳が印象的。
ただここのテン場が他より料金が高いけど、北アルプス奥地の場所を考えると納得か。
体が疲れ切って、ビールと食事のあと横になると深い眠りに落ちていった。

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