読売新道 〜折立から赤牛岳と黒部湖へ〜

 

☆赤牛岳

さあ、赤牛岳と読売新道へ向かおう。
だんだんと緊張感が高まってくる。

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慎重に岩場を下っていく。


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さすがにこの時間だと誰もいない。
赤い牛だけが正面で待っている。

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振り返って見上げると水晶岳の向こうに槍が見える。

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思ったより岩場が続くので雨でなくてよかった。
高天原温泉との分岐の温泉沢ノ頭に着く。
かなりコースタイムより遅い。
ここからの赤牛岳の眺めが素晴らしい。

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横にはずっと薬師岳。

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近いようで遠い赤牛岳。

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後立山連峰のシルエット。

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ずっと稜線を歩きながらビバーク地を探していた。
詳しい場所が分からなかったので、明るいうちに見つけたい。
すると松並木の向こうの窪みに整地されたような場所があった。
小さなテン場のようだったので間違いない。
ソロテントなら三つは張れそうな場所だ。
稜線だと風をまともに受けるので、ここだと安心できそうだった。

もう6時半なので暗くなる前に着いて助かった。
考えてみれば初めてのビバーク。
テントを張ると雨が降ってきたのでタイミングもよかった。
翌日はとうとう読売新道なのでビールを飲んで眠りについた。

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翌朝は6時半にビバーク地を出発して赤牛岳を目差す。

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小雨が降ってきたのでカッパを着るけど、すぐ雨は止んでしまった。
肌寒いし怪しい空模様なので着たまま歩き出す。
目の前の赤牛岳の山頂には雲がかかっている。


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赤い砂地の稜線が続くので荒涼とした雰囲気だ。

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ときどき岩場を越えたりして前へ。
重かった水が減ってザックが軽くなったことが助かる。


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とうとう山頂が見えてきた。

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午前8時、ついに赤牛岳の山頂に到着。
北アルプス奥地まで歩いてきたことに達成感でいっぱい。


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曇り空だけどうれしい。
目の前には存在感ばっちりの薬師岳。
しばらくすると身軽な登山者が来たので話し込む。
水晶小屋からのピストンらしい。
やはり身軽だと早い。
読売新道にこだわらなければ、赤牛岳への往復が手軽かもしれない。
これなら三俣からの日帰りも可能そうだ。

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30分くらい赤牛の山頂を満喫して三角点にタッチ。


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最初で最後かもしれない赤い牛ともお別れ。

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