もう9時過ぎなので三俣山荘から遅い出発になってしまった。
さあ、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平へ行こう。
再び黒部源流まで下っていく。
黒部川源流は濡れた岩が滑りそうで慎重になった。
水量が増えると渡れるんだろうか。
そこからの登りがまた大変。
途中の岩場で槍を見ながら小休憩。
やはり槍が見えると気分が高揚する。
それにしても三俣山荘って、あんな場所にあったのか。
登っているとよく見かけるクルマユリ。
稜線に出るとチングルマの花畑。
叔父岳の分岐を過ぎる。
ついに雲ノ平が見えてきた。
テント場まであと少し。
しかしテン場への道が荒廃しているため迂回ルートを歩くようになっていた。
思ったより遠回りでテン場まで時間がかかってしまった。
それでも三俣から4時間かからないで着いたので疲れも少ない。
正面には黒部五郎岳がよく見える。
まだ時間も早かったので好きなところにテントを張ることができた。
やはりテン場には早い到着のほうがいい。
快晴になったのでテン場で濡れたものをすべて乾かした。
おかげで心も体も軽くなったような気がした。
これほど太陽の力に感謝したことがないよ。
雲ノ平のテン場は最高に素晴らしくて居心地いい。
ただね、テン場と雲ノ平山荘が離れいるので面倒。
でもテン場には水場とトイレがあるので不便はないけど、簡単にビールを買いに行けないだけ。
満開の白いバイケイソウの花畑が鮮やか。
木道を歩いていくのが雲ノ平らしい。
急に出てきたライチョウが女神に見えた。
庭園にはたくさんの花が咲いていて、特にチングルマがかわいい。
本当に楽園かと思えるように雲ノ平が美しかった。
北アルプスの最深部にあるから秘境と呼ばれるのも分かる。
雲ノ平山荘は改装したばかりでキレイでオシャレな小屋だった。
ワインまで置いてあるので泊まってみたくなる。
おでんとビールがおいしかった。
長い縦走だと余裕のある日も必要だと感じた。