本来ならば裏銀座縦走の最後の山には槍ヶ岳がいいのかもしれない。
しかし昨年の表銀座でも登っているし、山頂から上高地まで距離があるので今回はパス。
なので今までずっと槍・穂高連峰などから見ていた笠ヶ岳を登ることに決めた。
長かった裏銀座縦走のゴールにちょうどいい山に感じた。
ずっと雲ノ平などで一緒になっていた人は、このまま新穂高温泉へ下山するようだった。
朝はゆっくり過ごして、6時半くらいに双六のテント場から出発。
なにしろ今までと比べると笠ヶ岳までの距離が短いので気が楽だ。
双六からの登山道でも熊が出るのかな。
弓折乗越には休憩している人がたくさん。
下には鏡平山荘が見える。
槍穂方面にはガスがかかっていたけど、ときどき姿が見えた。
さて、弓折乗越から笠ヶ岳へ向かうことに。
弓折岳を越えて大ノマ岳へ。
とても晴れているので笠ヶ岳への稜線は歩いていて気持ちいい。
毎日のように見てきたチングルマ。
どうやら岐阜側は快晴だけど、長野側はガスが充満している感じだった。
おかげで晴れてうれしいけど逆に暑くて大変だ。
アップダウンが続くので、だんだんテントの重みが襲ってくる。
ガスで半分隠れているのが雪渓の残る抜戸岳のようだ。
秩父平に着くと美しい光景が目に飛び込んできた。
このあたりは本当にきれいで楽しい登り。
残っている雪渓がいい感じ。
ちょっと雪渓を登ったり。
登りが続くけど、ここは一歩一歩がんばろう。
振り返ると双六が遠くなってきた。
そしてついに笠の山頂が近づいてきた。
右の小ピークの小笠も確認できる。
あとは稜線を歩いて行くだけだ。
手前のピークに登っている人が見えるので、どうやら抜戸岳のようだ。
せっかくなので身軽で岩場を登ってみることに。
すぐ抜戸岳の山頂へは着いて、もう笠ヶ岳が近い。
歩いて来た稜線の向こうに黒部五郎岳や薬師岳もよく見える。
笠新道への分岐。
明日はここから新穂高温泉へ下山するつもり。
それにしても笠へ向けての稜線歩きは楽しい。
ほとんど食料が減ってきたので気持ち軽くなったザックが助かる。
近づくと迫力ある笠の姿に圧倒される。
さあ、最後のがんばりだ。
と思っていたら、岩に書かれたガンバに励まれるなあ。
しかし笠ヶ岳山荘のずいぶん下にテン場があるのが気になる。
ついにテン場に着いてホッとして、先にテントを設営して休憩することに。
やはり山荘はまだ上なんだなあ。